『“日本で一番大切にしたい会社”にするための判断軸』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

『“日本で一番大切にしたい会社”にするための判断軸』


『これからの日本、これからの経営』というテーマで
法政大学の坂本先生、サプレの上野社長、
テーブルクロスの城宝社長とともにパネルディスカッションに
参加させていただきました。
https://www.facebook.com/cstzero/


企業を表彰するものは世の中にはたくさんあるが、
本当によい会社を表彰しているのだろうか?

そこに疑問を持った坂本先生は8年前から
『日本で一番大切にしたい会社大賞』を始められたそうです。


そのお話を聞きながら、
私も自分の原点を思い出すことができました。

私も坂本先生と同様に、「良い会社って何なんだろう?」と
思い悩んだ時期がありました。

コンサルタントとしてそれなりの期間をやっていると、
皆さんが知っているような有名な会社の組織変革に携わります。

有名な会社とは、

・数々の新聞や業界誌に、ユニークな企業として掲載されている
・○年間増収増益を続ける企業として注目されている
・株価で最高値を付けている
・○○社を買収し、業界シェア上位に躍り出ている
・V字回復をさせた敏腕経営者として講演三昧

これらは一般的な物差しで言えば、いい会社なのでしょう。

しかし社内事情は、決して綺麗なものではありません。

・経営役員数名が不倫をしており、社内から信用がない
・私的なものへ会社のお金を使い、社員にばれている
・うつ病が多発している。社内で自殺者も出てしまっている
・地元住民や取引先から、悲鳴ともいえる声が次々に出ている
・経営陣の親子ケンカに巻き込まれ、何も口を開かない管理職


外からの印象と内情が全く異なるのです。
内情を何も知らない人からみれば「いい会社」なのでしょうが…。

外見だけを一生懸命に厚化粧をしている多くの企業に出会い、
「本当にいい会社とは何なのか?」は、
私の仕事のテーマにもなりました。

いい会社の定義は、人それぞれなのかもしれません。
私が定義するいい会社は、綺麗ごとなのかもしれません。
理想論と言われてもそれを追求したい。
それが当時の思いでした。


坂本先生がパネルディスカッションの中でこのように言われてました。

いい会社を作るための判断軸。
それは、

「正しいか、正しくないか」
「自然か、自然でないか」

というもの。

全く同感です。
損得感情や即効性で判断をして、痛い目に合ってきましたから…。


人間は弱い生き物です。
状況が変われば、自身の判断軸はブレてしまいます。


迷ったときは、

「どちらが正しいか、正しくないか」
「どちらが自然か、自然でないか」

という2つの判断軸に立ち返ることをお勧めします。