ディズニーのマニュアルと理念との関係 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

大住力氏の『ディズニーの現場力』から引用します。

○ウォルト・ディズニーは仕事を2種類に分けていた。
 「デューティ=作業」と「ミッション=役割」。
 デューティはマニュアルで細かく決められたもの。
 ミッションとはギブ・ハピネス。
 ゲストに幸せを提供すること。
 やって当たり前の作業の先に、幸せを届けるという
 役割が待っている。

○伝え方を工夫することで、誰がやっても同じ結果を出すことが
 できるマニュアルやルールを作ることができる。
 「姿勢を良くしなさい」と書くと、人によって結果が変わってくる。
 「腹を凹ませた状態を保て」であれば、
 同じ結果を得ることができる。

○「どうしてマニュアルどおりやらなければいけないのか」と
 聞かれたときは、「そのほうが綺麗になる」など作業の
 結果について語るのではなく、「お客様に気持ちよく
 食事を楽しんでいただくためです」と答え、店が目指す
 ミッションについて伝えていく。

○デューティが6割、ミッションが4割といった配分。
 全員が最低でも6割の仕事ができるようにマネジメントしている。

○お客様からクレームがあったとき、誠意をもって対応することで
 顧客満足度を上げられる。ただし見落としてはいけないのは、
 スタッフの気持ち。クレーム発生の原因を作ったスタッフが
 なぜそのような言動を取ったのか、その理由をきちんと聞く
 リーダーのいる組織は必ずスタッフが伸びていく。

※引用 大住力氏の『ディズニーの現場力』