脳科学者・医学博士の岩崎一郎氏の
『なぜ稲盛和夫の経営哲学は人を動かすのか?』
より抜粋します。
■ラリー博士の禁煙プログラムの実験
・どのように指導すると禁煙を継続できるかを調べた。
小さなことでもプラス面に意識がいくように指導する方が、
禁煙の喜びを感じやすく、継続しやすいことが分かった。
新しい行動を継続し習慣化するには、できていること、
プラス面にフォーカスし、喜びを感じることが大切。
→プラス面に着目すれば継続が喜びになる
■グラント博士の実験
・上からテキパキと指示を出す、指示型店長の場合、
受動的なチームメンバーには効果がありますが、
自然性傾向があるメンバーだと15%利益が低いことが
分かった。自然性の人は、自ら改良改善の傾向があるので、
上から指示ばかりの店長だと相性が悪い。
・利益率の高い順にリーダーとメンバーの相性を並べると
以下の通り。
1.対話型リーダー+自然性メンバー
2.指示型リーダー+受動的メンバー
3.指示型リーダー+自然性メンバー
対話型リーダー+受動的メンバー
→メンバーをやる気にさせる対話型リーダーを目指そう
■ウオング博士の調査
目標達成する部下を持つリーダーの行動
・目標達成する部下を持つリーダーは
部下がポジティブな感情になるような接し方をしている
・リーダーのポジティブな感情は部下に伝わる
(信頼関係がある場合)
・リーダーのネガティブな感情も部下に伝わる
(信頼関係がない場合は余計伝わる)
・リーダーが傲慢な態度で接すると、
部下は目標達成の行動から遠ざかる
■ヴァンスティーンキスタ博士の実験
グループ1 自分で考えることを奨励/内因的ゴール
グループ2 自分で考えることを奨励/外因的ゴール
グループ3 指示に従わせる/内因的ゴール
グループ4 指示に従わせる/外因的ゴール
モチベーションが最も持続し、理解度や粘り強さも高かったのは
グループ1。部下にやる気になってもらうには、本人の生き方や
価値観に繋がっていることを見せてあげること、それに向かって
何ができるかを自分で考えてもらうことが大切。
※引用『なぜ稲盛和夫の経営哲学は人を動かすのか?』