『企業が滅びる3原則』
雑誌『致知』にこのような記事が掲載されていました。
中條高徳(アサヒビール名誉顧問)より
「民族滅亡の三原則」
1.理想(夢)を失った民族
2.全ての価値をもので捉え、心の価値を見失った民族
3.自国の歴史を忘れた民族
皆さんはこれを読んでどのように思いましたか?
ちなみに私は「民族滅亡の三原則」とありますが、
「企業滅亡の三原則」も同じではないかと捉えました。
「企業滅亡の三原則」
1.理想(夢)を失った企業
2.心の価値を見失った企業
3.歴史を忘れた企業
1にある、理想(夢)を失った企業が発展することはないでしょう。
理想(夢)があるから問題意識も芽生えるはず。
今の仕事を順調に回すだけで満足していれば、
より良い将来が訪れることはありません。
2にある、心の価値を見失った企業も衰退するでしょう。
人を人と思わない。テクノロジーでいくらでも人の代わりが
できると思っている方もいるようです。
物はお金があれば買えますが、心はお金では買えません。
100万円やるから会社に忠誠を尽くせ!といっても、
不可能でしょう。「心」がある人間である限り。
科学技術が発展するからこそ、対極にある「心」の価値が
さらに見直されるようになります。
3にある、歴史を忘れた企業も暴走するでしょう。
私の持論は「歴史を知ると人は謙虚になる」というもの。
今しか知らなければ、自分が好きなように今を振る舞えばいい。
でも歴史を知ると、どのような経緯で自分にバトンが渡されたか、
その重みを実感する。
そして次世代にどのようにバトンを渡すか、責任感も芽生える。
歌舞伎など伝統芸能の世界がいい例ですね。
会社というのも過去の歴史があり、今あなたがそこにいて、
次世代のためにあなたがこの会社でやるべきことがある。
そのように思うんです。
100年永続している企業は恐らく、
1.理想(夢)を持ち、
2.心の価値を信じ、
3.歴史を背負う、
という要素を満たしている気がしてなりません。
補足ですが「100年企業を目指すこと」を
経営の根幹に置いている企業があります。
→http://cst-zero.com/negishi-sub/