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NIKON F3


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1980年発売のニコンのハイエンド機種F3。

F,F2のメカニカルシャッターから電子制御シャッター、自動露出制御搭載のカメラへと変わりました。

当時はまだ、電池を使用するカメラは、電池が無くなれば、ただの箱、過酷な条件で使用するハイエンド機種に

電池使用のカメラなんて信用できないとおっしゃられる方もたくさんいたように記憶しています(今でも?)。


このカメラ、露出計のメモリーロックボタンが外れています。


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上部カバー取り外し。
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下カバー取り外し
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前板取り外し
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前板裏面
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外れてしまったメモリーロックボタンと右に見えるのがこのボタンを止めるためのEリングと呼ばれるワッシャーです。

外れてしまったボタンはカメラ内部に残っている事はありませんが、このボタンをとめているEリングはカメラ内部に残っている可能性が高いのですが、カメラ内部からミラー室を経て外に出ている可能性もあります。

まずは分解した本体、前板を注意深く見てこのEリングがどこかにくっついていないか探し、見つからなければ

本体、前板を軽くトントンとたたいて外れた部品が出てこないかやってみます。

ここまでの作業で外れた部品が出てきてくれればいいのですが、出てこないケースの方が多いです。

今回もここまでの作業で見つからず。


答えてはくれないのですが、思わずカメラに聞いてしまいます。

外れた部品はもう外に出したの?

やっぱり答えてはくれないので、前板、本体を間違いなく部品が残ってないか確認できるまで分解するしかありません。



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良かった!外れた部品見つかりました。

NIKON FM


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今日のカメラはニコンFM,1977年発売のニコン初のAi方式のTTL露出計内蔵のマニュアルカメラです。


このカメラ、このブログを通して依頼いただいたカメラで、長らく使用しなかったため、こちらで整備することになりました。

修理にかかる前に点検したところ、モルトの劣化、ファインダー、ミラー室のカビ発生、露出計の精度ズレが確認できました。


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上カバー取り外し。


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接眼レンズを取り外したところ、この接眼レンズの下にもモルトが貼られています。

中央の黒に白い斑点(カビ)がついているのが劣化したモルトです。


このモルトは接眼部、プリズムからの光がその真下にあるシャッター部に光が漏れないように貼ってあるのですが、

劣化してボロボロになりその下のシャッター部に入ると、シャッタースピードの精度が狂ったり、シャッターが開かなくなったり、逆にシャッターが開放のまま閉じなくなったりします。


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前板を外したボディーのシャッター部。

モルトの破片やこのモルトによるシャッター羽根の汚れが確認できます。



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前板を後ろから撮影したところ。

ここにもモルトが使われています。


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シャッターユニットを分解して羽根の汚れを清掃。

モルトの劣化が進行してボロボロになっていなければここまで分解して清掃する事はありませんが、

劣化でモルト破片混入の可能性がある場合、ここまで分解して清掃します。


分解清掃、モルト交換、ファインダー、ミラー室のカビ清掃、メーター精度調整。

しばらく眠っていたカメラですがこれで気持ちよく使っていただけれれば私もうれしい!

CANON A-1




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1978年発売のキャノンのAシリーズの上位機種A-1

今では普通ですが、絞り優先、シャッター優先、プログラムオート等のマルチオート。ファインダー内のシャッタースピード、絞り値のデジタル表示等を採用した草分け的なカメラです。

また、使う分には意識する事はありませんが、キャノンの場合、このカメラからアナログ回路から、マイクロコンピューター内蔵のデジタル回路へと変わっていきました。


当時のテレビCMもインパクトありましたね。

後姿の女性をファインダーに捉えて、風のいたずらでスカートが舞い上がった瞬間をシャッター切る。

シャッターチャンスを逃さない。たしかこんなキャッチコピーがついてたような気がしたんですが、ちょっと記憶があやしいです。


お預かりしたこのA-1,シャッターを切るとキューンと異音がしてシャッター精度、オート精度が狂っています。

では、分解していきます。


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上カバーを外して。


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前板を外して。


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前板の右サイド部です。

下の部分に白と真鍮のギアが見えますよね。これはミラーが上がるタイミングをブレーキをかけるためのギアです。

これは絞りをボディー側で制御するのにミラーが上がるスピードが速すぎると制御しきれないため、ここでタイミングを作っています。

先ほどのシャッター異音の原因のひとつがこのギア部です。軸部を溶剤で清掃してから、注油します。


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前板左サイド。

見えているギア部は絞り制御のためのギアです。

ここも同様にシャッター異音、露出不良の原因なので注油します。


このシャッター異音、キャノンのAシリーズで多い症状でご存知の方も多いでしょうが、他メーカーのカメラでもシャッター優先のオートで絞りをボディー側で制御するカメラは似たような構造のため、同様の不具合が発生します。


インパクトのあるCMといえばこの後にでたミノルタのX-7、当時まだ女子大生だった宮崎美子さんがビキニ姿で出ていたのも記憶に残ってるなー。