デジタルカメラのゴミの写りこみ
デジタル一眼レフがでてきてフイルムカメラではあまり問題にならなかったトラブルとしてゴミの写りこみがあります。
各メーカー、受光素子の自動クリーニング、ゴミがでにくいシャッター機構、ボディーキャップ等、取り付け時に削れてゴミが出にくい材質に変更したり、ゴミ対策をやっていますがレンズを交換する機構上どうしてもゴミは入ってしまいます。
フイルムカメラの場合、シャッターを切ってフイルム面に露光するときの光路のレンズとフイルムの間には何もありませんし、シャッターを切るだびにフイルムも巻きあがって移動していきますが、デジタルの場合はシャッターをいくら切っても受光素子は固定で動きませんのでこの受光部にゴミが付着するとゴミが写りこんでしまいます。
この受光部の前にあるレンズの後ろについたゴミはとんでもなく大きなゴミでない限り写りこむ事はありません。
フイルムカメラの場合はシャッター幕のすぐ後ろがフイルム面になりますが、デジタルの場合はシャッター幕の後ろにフィルターがあり、それから受光素子のCCDやCMOSとなりフイルムカメラよりもちょっとシャッター幕より奥まった位置に受光素子があります。
で、大半のゴミの写りこみはシャッター幕のすぐ後ろのフィルター面に付着したゴミで、大抵の場合ちょっとピンボケ気味で写ります。
ゴミの写りこみは影絵と同じような感じで写りこみますのでフィルターの表面から受光素子までは数ミリの距離があるためです。
もし、シャープなゴミの写りこみがあったらこれはフィルターの内側についたゴミで、修理に出す以外なくなりますが、受光部とフィルターはゴムのリングでピッタリとついていますから内側のゴミの付着は少ないと思います。
で、ここからはゴミのチェック方法と自身でできる範囲のゴミ清掃について書いてみようと思います。
チェックのため撮影します。
レンズは標準レンズを使用。
カメラのモードですが、画像サイズは一番大きいサイズ。
露出、絞り優先で絞り最小(Fで一番大きな数字)。露出補正+2.0絞りは小さいほどゴミが写りやすくなります。
白いものを露出補正をかけずに撮るとアンダー露出になり、ゴミが判別しにくい。
AFはマニュアル。AFだと合焦しません。
ホワイトバランスはオート(AWB)
この設定で、上の写真にあるライトボックスにピッタリとレンズをつけて撮影します。
ピンボケの黒いポツポツがゴミです。
今回わざとゴミをつけて撮影して見ました。
自分でこのチェックをするときですが、このようなライトボックスは無いと思いますが、もしフイルムチェック用の
ライトボックスをお持ちで、レンズをカバーできる大きさであればそれで撮影して見てください。
ライトボックスがない場合、白いコピー用紙を一枚用意してレンズの前面にピッタリとつけて明るい昼間なら
それで空に向けて撮ってください。
この条件で撮ったのが上の写真です。
で同じ条件で蛍光灯のデスクランプを撮ったものが上の写真です。
撮影した画像はパソコンに取り込み等倍で確認し、ゴミが確認できなければOKです。
もし、ゴミが確認されたときは、お持ちのカメラがセルフクリーニング機構がついているカメラであればセルフクリーニングを作動させて再度同じように撮影してゴミが写りこんでいなければここで終了としましょう。
このセルフクリーニング機構がついていない機種や、セルフクリーニングで撮れなかった場合は
メニュ-画面でセンサークリーニング、CCDクリーニング等のメニューがあるはずですのでそのメニューを選択すると、ミラーが上がり、シャッター幕が開いてフィルター面が見える状態になるので(レンズは外してください)この状態でブロアでこのフィルター面を吹いてください。
このときの注意点。
ブロアはやさしく吹く、それで飛ばなければ徐々に強く吹く。
ブロアの先はフィルター面から十分に離す。うっかりとブロアの先端でフィルターにさわると汚れが付着してしまいます。
スプレー式のブロアは風圧が強く、ゴミを奥に入り込ませるリスクが大きくお勧めしません。
フィルター面をブラシ等で掃かない、間違いなく汚れを付着させることとなります。フィルター面は触らない。
ここまでの作業で再度チェックの撮影をやってみてください。
こちらでの作業はこれにフィルターを溶剤で拭く作業をしますが、これはやらないほうがいいと思います。
後、ボディーキャップやレンズリアキャップの内側、レンズのマウント側のゴミもカメラにゴミを入れてしまう原因となりますのでここも定期的にチェックしてください。
樹脂製に限りますが、ボディーキャップや、レンズリアキャップで汚れが取れない時は食器洗剤で洗うときれいになります。
追記、パソコンでの画像で大体のゴミのついている位置は特定できると思いますが、上下、左右が逆になります。
ファインダーに見えるゴミは写りません
こちらに修理依頼される内容で、カメラを分解清掃して欲しい、レンズを分解清掃して欲しいとゆう依頼がよくあります。
カメラ、レンズを見てみるとたしかにゴミはあるけどそんなにひどくない。
で、良く話を聞いてみると、ファインダーを覗いたときにゴミが見える、写真にゴミが写ると大変だから修理して欲しい。
この依頼や問い合わせが結構あります。
ファインダーを覗いて見えるゴミや汚れは気になるし、清掃してすっきりさせたいです。
ただ、ファインダーに見えるゴミや汚れは写りには影響しません。
レンズ交換ができる一般的な一眼レフカメラのファインダーの光路(画像が見える道順)を説明すると。
まずレンズを通り、ボディーのミラーで90度真上に曲げ、フォーカシングスクリーンに像を写し、そこからプリズムを介して後ろにある接眼レンズとなります。
レンズ、ミラー、フォーカシングスクリーン、プリズム、接眼レンズ。
ここで浮遊しているゴミは無視して付着しているゴミについて考えると、レンズから接眼レンズまでの五つの部分のどこかにゴミが付くわけですが、ファインダーを覗いてゴミや汚れと認識できるものはほぼ間違いなくフォーカシングスクリーンかその上にあるプリズムについているものです。
レンズやミラーについたゴミや汚れはフォーカシングスクリーン上では像は結ばず、その汚れやゴミで遮られた光の量が減った分だけ厳密にゆうと画像全体が暗くなります。でもこれはファインダーを見ても判断できないレベルの微細なものです。
接眼レンズとプリズムの接眼レンズ側のゴミは目を接眼レンズから離して覗くと見えるけど普通にファインダーを覗いているときはよほど大きなゴミや汚れでない限り見えません。
実際に写真を撮る光路を説明すると。
レンズ、フイルム。
デジタルの場合はレンズ、フィルター、CCD(CMOS)
となります。
シャッターボタンを押すとミラーが上がりレンズからフイルムにダイレクトに光があたります。
デジタルの場合はフイルムにあたるCCDやCMOSセンサーの前にフィルターが入ります。
ファインダーで見えるゴミがつくフォーカシングスクリーンの光路は通らないわけです。
逆に実際にゴミが写ってしまうのはフイルムやセンサー付近についたゴミでファインダー上では見えません。
フイルムカメラでもゴミの写りこみはたまにあります。大抵の場合シャッター部にケバゴミがあったり、古いカメラでフイルム室のモルトが劣化してボロボロになりフイルムに付着してしまうのがたまにあります。
圧倒的に多いのはデジタル一眼です。このデジタル一眼のゴミ写りに関してはまた日を改めて書いてみようと思います。
カメラの機種によっては簡単(?)にスクリーンの清掃ができるものもありますのでやり方を説明します。
簡単にできる機種とはフォーカシングスクリーンが商品として販売されている機種です。
ここでは例にとってオリンパスのOM-4で
機種によりこのフォーカシングスクリーンを外す方法はさまざまですが、これは使用説明書を読んでいただくとして、このフォーカシングスクリーンを外すための解除レバーを押すか、引くか、横にスライドさせると大抵このように
奥を支点にしてミラーと同じような感じでスクリーンが下に下りてきます。
このオリンパスがそうですが機種によってはバネが聞いていてただ単にレバーを解除すると勢い良くスクリーンが外れて飛ぶことがあり、スクリーンを傷つけたり、汚してしまうことがあります。
この危険を避けるためにレバーを解除するときはカメラを上下さかさまにして解除レバーを操作してください。
画像が暗くて申し訳ありません。
スクリーンがでてきたらカメラをカメラをそっと上向きにおきましょう。
この状態でスクリーンの突起部をピンセットで飛ばないように押えブロアで軽く吹いてください。
スプレー式のエアーブロアは風圧が強すぎるためお勧めしません。
ハンドブロアの使用をお勧めします。風圧の強弱がつけやすいですから。
この段階でゴミが飛んでしまえばそのままそっと元に戻して終わりましょう。
スクリーンはキズがつきやいんです。
できればここでけりをつけたいところです。
あっ、ゴミ、スクリーンとは限らないです、その上のプリズムかもしれませんからその上のプリズムも見てゴミがあればブロアで飛ばしましょう。
カメラについているこの状態ではできるだけソフトにブロアを吹いてそれで飛ばなければもうちょっと強く吹いてみるようにしてください。
いきなり強く吹くとゴミを舞い上げて余計ひどくなったり、ゴミを奥に入れてしまったり、スクリーンを飛ばしたりします。
ここまでやってゴミが取れずスクリーンにゴミがついていることがはっきりしてるときはピンセットでこのように突起部をつまんで取り出します。くれぐれもスクリーンの表面をつままないように。間違いなくキズが入ります。
それからピンセットからこのように手でつかんでブロアで勢い良くブロアで吹きましょう。
ピンセットでつまんだ状態でブロアを使用するとかなりの確立でスクリーンを飛ばしてしまいます。
また、このときスクリーンの表面をさわってしまうと手についた脂肪分がついてシミになってしまうため注意してください。
もし途中でスクリーンをおく場合はテッシュなどの上においてください。多分ケバゴミがつくと思いますが
ついてすぐのゴミはブロアで簡単に飛ばせます。
スクリーンには上下があります。どの機種も間違えないように突起部がセンターからずれたところにありますので
取り付けのときにスクリーンの突起とスクリーンを乗せる枠に突起の受けが合うように乗せてやればOKです。
うーん、ここまで書いてやっぱり簡単ではないですね。ちょっとしたミスですぐにスクリーンに傷つけたり、汚してしまったり。
スクリーンの清掃はこちらでは超音波洗浄機で中性洗剤を希釈したもので洗浄して最後に流水で水洗いするんですがそんなものないでしょうし、ブロアはあってもピンセットも普通ないですよね。
メーカーのサービスセンターに持っていける状況であればスクリーン交換できるタイプのカメラであれば待っている間にやってくると思いますし、頼めば目の前でスクリーンの外し方を見せてもらえると思いますのでそのうえでチャレンジしたほうが良いと思います。
もしくは修理店に頼んでみる。
ただ、メーカーのサービスセンターに行けない、近くにない方もいらっしゃるでしょうから参考までに。
CANON EF28-135mmF3.5-5.6 IS USM
それにしても最近のズームレンズは一昔前のものと比べてコンパクトになりました。
コンピューターが高性能化したことで設計するときのいろいろな補正値の計算がやりやすくなったためなんでしょうね。
修理内容はレンズに油が滲んで曇りとカビが発生しているのでレンズ清掃です。
外観部、AF駆動部を外したところです。くも定規みたいな溝に白いコロがはまっていて、コロにはレンズがついています。くも定規みたいな溝がある環を回転させてそれぞれのコロを動かし、このレンズの場合だと5個のグループに分かれたレンズがそれぞれ独立して動いて焦点距離が変わっていきます。
超音波モーターを上部から写したものです。右側の上下に3,4と刻印の入った2つの長方形のものが見えますが
これがぶれの原因となる振動を検地するセンサーです。
で、これが手ぶれ補正の心臓部のレンズ。この状態ではレンズはグラグラと動きます。
このレンズには二つのモーターがついていてそれぞれ縦、横方向にレンズを動かしてブレを補正する仕組みになっています。
この写真ではあまりそのメカ部はわかりませんが、これ以上分解すると精度が出なくなってしまうためご容赦を。







