このドラマは2015年10月期放送なので
もう4年半も前のことなんだね。
本当は今夜半沢直樹の総集編を
放送する予定だったらしいけど
コロナの悪影響で新ドラマの撮影が
遅れてるらしく、下町ロケットになったと。
でも、今このコロナショックの時期には
下町ロケット総集編が放映されて良かったんじゃないかな。
暗いニュースばかりな今だけど
その中で前向きに仕事を本気でやるこのドラマに
勇気をもらった人も多いと思います。
日本は全企業の中で中小企業が占める割合は
99%以上であり、このドラマで起こることは
テレビドラマでありながら、わりかしリアルな事が
描写されてるからです。
まあ、現実の中小企業経営はもっと
もっとドロドロした人間模様や
えげつない商取引があるけどね。
そんな中でも池井戸ドラマは面白いし
共感するし、私も必ず観てしまいます。
基本的に、根が単純だから。笑
中小企業である佃製作所に降りかかる
数々の試練、困難、トラブル、内部衝突に
大手企業の魔の手。
そして何よりの資金難。
普段はテレビを見ない自分ですが
毎週録画して楽しみに見てました。
なぜなら他人事に思えないから。
ドラマの中で起こるトラブルのほとんどを
大なり小なり経験してるから、共感しまくり。
CSリレーションズも紛れもなく
中小企業であり、大企業ではない。
どんな状況でもコロナショックでも
しぶとく、泥臭くとも
生き残らなければならない。
最近は少し業績が良かったから
なんか油断してたかもしれない。
このドラマを観ながら
あらためて自社を見つめ直した。
製造業の佃製作所と
営業会社のCSリレーションズでは
細かく言ったら違うことも多々あるけど
その根底に流れてる理念と情熱と執念は
通ずるものがある。
特に資金繰り、お金の大変さは
経験したものにしかわからない。
どうしようもなく退路がなくなり
崖っぷちに立たされる。
全責任は社長である自分にあると恐怖を感じる。
どんなに良い仕事をしてても
キャッシュ現金がなければ
社員に給料も払えないし、家賃も払えないし
仕入れ先や協力会社に支払いもできない。
多くの人に迷惑をかけ、悪人・犯罪者となり
未来は閉ざされ、ジ・エンドとなる。
つまり、お金はそれだけ重要なものであり
事業を継続できなくなるほどの影響力を持つ。
このギリギリの修羅場の責任と重圧は
精神に異常をきたすほどに辛い。
正常の心理状態ではやっていけない。
ある意味、狂ってないと無理な世界。
下町ロケットでも何度も何度も
銀行交渉の場面があった。
CSは今は銀行さんとは良好な信頼関係がある。
ここ10年ほど業績が右肩上がりで好調だから。
お陰様で資金繰りに困る事はこの10年はない。
しかし、佃製作所のように
外部環境の変化により財務状況は激変する。
そして、掌を返したように
佃製作所の生命線である「研究開発費」を
銀行から否定される。
そんなところにお金を使わなければ
利益が出るから借入金を返済できると。
うちの会社に置き換えれば
生命線は「採用=人財」と「店舗への投資」だ。
今まで、ここには狂ったように
お金を使ってきたし、今なお継続してる。
これを否定されてストップされたら
うちの今後の成長はどうなるか。。。
そんな局面が多数ありドラマだけど
ジブンゴトで観てしまう。
佃製作所も生命線である研究開発費を
削減する事も考えるまでになる。
うちが新卒採用に力を入れる事を止め、
新店舗をオープンすること、リニューアルや
より良い場所への移転を止めたら
どうなるだろうか?
コロナショックの今だからこそ
ドラマの中の事とは言え
他人事には考えられなかったね。
下町ロケットがテレビで
放映されても、されなくても
自分の仕事に対するモチベーションに
何ら影響や変化は無い。
下町ロケットが無くとも
誰に言われるまでも無く
やらなきゃ死ぬのみだから
1ミリも関係ない。
とは言っても
社会に良い影響を与えるドラマが放映される事は
良いことだし、私も楽しいし気分転換にもなる。
だから半沢直樹総集編よりも
下町ロケット総集編になって
良かったなーと思った日曜の夜でした。
『良い影響を与える人間力集団となり、日本中を明るく元気にします』