日本商店会から学んだ「責任と権限」 | CSリレーションズ社長 増田恭章(ますだやすあき)のブログ

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昨日は日本商店会の忘年会に全国から沢山の仲間達が集まりました!



https://nipponshotenkai.com

この忘年会をもちまして3年間務めさせて頂きました会頭をバトンタッチします。信頼できる後継者が居ることが本当に頼もしく有り難い。

小西新会頭に全権を委ねて会頭をお任せします。





同じタイミングで事務局を卒業する吉武社長と共に皆んなからサプライズな感謝状とプレゼント、本当に嬉しかったです。


大切にさせてもらいます。








この3年間、とても良い経験となりました。

沢山の学びがあったのですが、今日はその中から「責任と権限」について。




私は日本商店会が8年前にスタートした時からの創設メンバーとして参加させて貰って、スタートから5年間は理事という立場で活動してました。

会社で言えば幹部的な存在です。


初代会頭の星野さんの脇を固める役割で、会頭の示した方針を実現する立場。

それ故に会頭の仕事ぶりを身近で見てきました。
5年間も。




しかし、いざ自分がその会頭という立場になった時には全く違う感覚でした。

トップの責任と重圧とはこういう事かと。

そして、いかに自分が幹部の時に当事者意識が無かったか…。を痛感しました。




これはとても大きな経験でした。

150名の経営者が集まるコミュニティ。

そしてそこには会社のような給料体系もなく主従関係もない。その中で会頭としてのリーダーシップは?





日本商店会は経営者の集まりなので、会頭がアレやれコレやれと細かく指示を出すことはほぼ無い。

会頭の仕事は「決定」のみ。

決めることが仕事。




なのでこの決定次第で成果が変わる。

責任と重圧がある。

そして責任を果たすために決めると言う権限がある。

つまりそれぞれのコミュニティのトップは「責任と権限」を持っている。

それを自覚するかしないか、実行するかしないかで結果と成長は確実に変わる。





例えば、一番大きいな行事である年に一度の周年チャリティイベント。


就任1年目の6周年イベントは過去5年間のやり方をそのまま踏襲し、運良く過去最高動員数。これは過去の初代会頭がやって来た恩恵を受けてただけで自分の力ではなかった。

そして2年目の7周年イベントは赤字に転落。
収益をチャリティーする目的が赤字でチャリティー出来ないという大失態。油断と甘さから当然の結果。トップとしての責任を自覚してないし進捗管理も実行も甘い。自社の仕事があるからと、どこかで免責と言い訳してた。これで良い結果が出るわけない。


そして3年目となる今年の8周年イベントは、過去のやり方を変え、集客に不利であるにも関わらずビッグネームの講演者をやめて、無名の狂気なエンジニアの基調講演と会員企業にスポットを当てるプレゼン形式に変えた。これにより過去最高の新入会員増加と満足度になった。

企業プレゼンは自薦他薦の予選から選定し、その後も支援会でブラッシュアップし、観客動員の進捗管理も毎日動員数ランキングを公表したりメンバーを巻き込んで一体感が出来た。


このイベントの成功は、自分自身が失敗を経て、会頭としての「責任」を全うしたことが大きいと思う。

これは理事であり幹部の時の当事者意識が全く違かった。




会社では創業者であり社長を務める自分であっても、他のコミュニティで同じ当事者意識が出せるとは限らないということ。

いかに人間の当事者意識という曖昧さが信頼性の低いものかわかる。

だから人間の能力を最大限に引き出すためには、「責任と権限」を明確にし、免責・言い訳を極力排除することが必要と気づいた。






これは今まさに自社で実行していることにつながる。

マネジメントとは「その人の可能性を最大限に引き出すこと」だから、やはり「責任と権限」は必須である。





創業者である私が日本商店会では創業者の影響を強く受けながら二代目の会頭をやる中で、失敗と成功の経験から学び成長し、三代目に会頭をつなぐと言う「自社の事業承継の予行練習」をさせて貰えた。




これにより、自社の幹部の気持ちや習性も理解できたし、だからこそその力を引き出すための「責任と権限」の重要さを知れた。


本当に有難く有意義な3年間でした。

これからも変わらず日本商店会を盛り上げるイチメンバーとして関わっていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!











『良い影響を与える人間力集団となり、日本中を明るく元気にします』