イチローの高校時代の伝説を
当時の野球部監督の中村豪氏が
語りました。
月刊誌「致知」から
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■グラウンドに幽霊が出る?
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鳴り物入りで入部したイチローは、
新人離れしたミートの巧さ、
スイングの鋭さを見せた。
走らせても速く、
投げては130キロ近い球を放る。
1年秋にはレギュラーの座を獲得し、
2年後にはどんな選手になるだろう、
と期待を抱かせた。
一方、彼の父親は
毎日午後3時半になると
必ずグラウンドへ駆けつけ
息子を見守った。
打撃練習ではネット裏を、
投球練習ではブルペンを陣取り、
逐一メモを取っている。
まるで、監督の監督をされているようで
あまり気分のいいものではなかった。
非凡な野球センスを
持っていたイチローだが、
練習は皆と同じメニューを
こなしていた。
別段、他の選手に比べて
熱心に打ち込んでいる様子もなく、
これが天性のセンスと
いうものか、と私は考えていた。
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この後がすごい
つづく