Kouのブログ -17ページ目

吹奏楽は音楽のジャンルか?

日本の吹奏楽に限っていえば、良くも悪くも吹奏楽コンクールを中心に回るようになっていて、他の音楽ジャンルで活躍されている方からは"部活"の延長くらいにしか思われていない現状があります。これは吹奏楽サイドにも原因があって、コンクールに合わせるため原曲をズタボロにカットする例や、「効果的だから」という理由だけで作曲者に対する敬意も深い考察もなしに原曲を改変してしまう例や、批判的にしか音楽を聴けない子どもを量産しているという例など、多々問題はあると思います。

もちろん、コンクールを通じて吹奏楽の世界は大きく発展してきましたし、数々の名演や、楽曲開発もされてきました。子ども達にとっては切磋琢磨することで精神的にも大きく成長できるイベントともいえます。経済的にも毎年音大を卒業する膨大な数の管楽器プレーヤーに飯の種を提供しているもの事実ですし、関連業種はかなりの数に及びます。

ちょっと脱線してしまいました・・・(苦笑)一方学校吹奏楽での活動には、定期演奏会や依頼演奏など音楽をお客様に聴いてもらうという活動もあります。コンクールがアート(芸術)面を競うイベントなら、演奏会はエンターテイメントを追求するイベントだと言ってよいでしょう。芸術的な演奏会を目指しても何の問題もないですが、アマチュアがヘタに芸術面ばかり追求すると、一般のお客さま(学校吹奏楽の場合は往々にして保護者の方)にとっては退屈な演奏会になってしまいます。音楽通の方からすると技術的に未熟なのに気位ばかり高い鼻持ちならない演奏に感じられます。プロのオーケストラの演奏会でも芸術性バリバリの先進的取り組みの演奏会には客が入りません。チャイコでもベートベンでもブラームスでも日本のオケで演奏されるのは極限られたレパートリーです。プロの場合は多くのお客様に喜んでいただいて興行的に「成功させなければならない」のでやりたい曲ばかりやっているわけではありません。

また、生徒たちはエンタメ色を出すのは簡単だと思っている節がありますが、独りよがりにならず、演奏会をちゃんとしたエンターテイメントに仕上げるのは相当難しいです。漫才でもコントでも笑うのは簡単ですが、人を笑わすのはかなり難しいことです。そこをふまえないと学生の演奏会でよくある内輪受けの演奏会になりがちなのです。

音楽的にある程度の節度を持って、しかも観客の方に楽しんでもらえるような内容。吹奏楽独特の長所である、演歌からアニメ音楽からクラシックから何でも演奏してしまう一見無節操だがエネルギーの詰まった演奏。日本の吹奏楽が音楽ジャンルであると見なされるには、いくつも山をこれから越えて行かなくてはなりません。

今日のおまけ↓
常磐津節 in 題名のない音楽会 We Will Rock You
一時期ネットで話題になった動画です。「題名のない音楽会」で昔放映されたもので、西洋音楽であるロックと日本音楽の融合が下品にならず聞く人をニッコリさせる内容となっています。吹奏楽の目指す方向は、このようなよい意味でのカオスではないかと私は思っています。

ソリッド・ブラス

ちょっと懐かしいのを張ってみます。

吹奏楽やクラッシックとジャズ系の管楽器の音色は全然違います。

どちらも色彩感が大切ですが、村田氏のトロンボーンの音色はステキですね。
サックス類も全然ちがいます。ソリッド・ブラスの面白いところはJazzバンドなのにTubaが入っているですよね。
ドラムのポンタさんモデルのスティックはメープルなんですが、うちの学校ではメープル派が多いので愛用していますよ。ドラム・スティックの材料となる木には、他にオークやヒッコリーがあるのですが、一番軽くて柔らかいのがメープルです。

あと、吹奏楽でもおなじみのエリックさんが写っていますが、若い~ですね。昨年5月に浜松のバンドクリニックで本人と会いましたが相変わらずでした。JAZZ系のラッパ吹きは本番で水を飲んだりするんですが、ヴォルビックなどの軟水系がお勧めとエリックは言ってました。わたしも今ミネラルウォーターに凝ってますが、ヴォルビックはバランスいいですね。

ドラゴン聞き比べ

純ママさんがC.T.スミスを張っていたので、ここは対抗せねば・・・ということで。
C.T.スミスの曲は「フェスティヴァル・ヴァリエーション」や超絶技巧の「華麗なる舞曲」が有名で前任校時代にはフェスバリの楽譜を買ったんですが選曲会議で却下され涙を飲んだ経験があります。フェスバリにはなんと、弦楽器のチェロのパートがあるんですよ!?知ってました?

それはさておき、洛南の「華麗なる舞曲」できゃきゃと騒いでおられる諸兄、スパークの鼻血ドラゴンは聞いたことありますかな?もともと「ドラゴンの年」はイギリス式ブラスバンド向けに作曲された曲です。日本でもこの編成のブラスバンドはいくつかあります。トランペットではなくコルネットを頂点とする甘いビブラートが特徴の音楽で金管奏者ならはまりますぞ・・・。「ドラゴンの年」はその後、作曲者自身の手で吹奏楽版にもアレンジされました。吹奏楽版から聞いてみましょう。
演奏は日本の若手プロ吹奏楽団「ブリッツブラス」です。

吹奏楽版では2楽章のソロはイングリッシュホルンが担当します。木管楽器大活躍。

では、おまちかね鼻血ドラゴンです。演奏はEuropean Championships1992でのBritannia Building Society Bandです。
なんとコンクールと同じライブ録音!!観客の歓声が最後に入っています。

ブラスバンド版では2楽章のソロはトロンボーンが担当。当然ですがすべて金管楽器。なんて甘い音色なんでしょうね。
圧巻は3楽章の最後。え!?そこからさらにaccel.するの!?いやいやいやスゴイですね。