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ガブリエリのオーボエ

うちのバンドではコンクールや依頼演奏、校内外の演奏会など年間約30曲程度の曲に取り組みます。今年取り上げた吹奏楽曲の中からいくつか紹介しましょう。

ガブリエリのオーボエ(モリコーネ)

映画ミッションの中の挿入歌です。演奏会の組み立てとして、華やかなファンファーレをつかった曲やテンポ速めのマーチなどではじめ(これらはオープナーとよばれるジャンルの曲)その後観客の層に合わせて選曲していきます。重い曲や激しい曲ばかりでは聞く方も疲れますから、バラード系やsoloを使った箸休めの曲を用意することも多いです。題名どおり原曲はオーボエソロの曲なのですが、今年アメリカの出版社Hal Leonard から吹奏楽アレンジのグレード低めのものが出ました。誤解があるといけませんが演奏グレードというのは主に楽譜に登場する音域(特にトランペット)などで決定される難易度のことで、グレード低い≠音楽的に幼稚なのでよろしく。私はグレードが高い曲で崩壊した学生の演奏をいやと言うほど聞いてきましたので選曲の際は注意してください。

吹奏楽に編曲されたものが抜粋ですがMusicstoreJPさんの楽譜詳細ページで聴けます。
ガブリエリのオーボエ吹奏楽版

原曲に比べて4度低く編曲されています。調性は実はものすごく大きな音楽要素なので、オーケストラの曲を吹奏楽に編曲してしまうと聞く人にとってイメージががらりと変わってしまいます。なのでコンクールでは腕に覚えのあるバンドでは原調での演奏に挑戦するところも多いのです。ただ、デメリットもあって、オーケストラの弦楽器は#系が得意なのですが、吹奏楽では♭系の楽器が多いので、#系の曲では極端に響きが薄くなってしまいます。スウェアリンジェンなどの教育音楽は間違いなく♭系で作曲されます。上の吹奏楽版も暗く感じるでしょう?ただ、この編曲ではソロ用楽譜がinC、inBbと付属するので、自分のバンドの実情にあわせて上手な奏者に演奏してもらえば、それだけで説得力のある演奏ができます。また学校などではソロ奏者を育成するのにも使えます。お勧めは高音楽器のフルート・トランペット・サックスなど。伴奏は容易ですが、テンポはルバートさせないと曲にならないので、取り上げる際はよく研究してみてください。指揮棒に注目させる練習にもなりますよ。

おまけ。
ガブリエリのオーボエ コルネット フィーチャー


ガブリエリのオーボエ ユーフォニアム フィーチャー


ガブリエリのオーボエ ギター フィーチャー


ガブリエリのオーボエ チェロ フィーチャー

ビッグバンドのすすめ

さる4月に八日市周辺で行われた第一回びわこジャズフェスティバルに
出演しました。この催しは、一日中、市内のあちこち(20カ所)で
100バンド以上のバンドがジャズ曲を演奏するというイベントで
非常に盛り上がりました。(第2回も開催が決定したらしい)

で、そこでウチが演奏した(→演奏風景 黒シャツ・黒ズボンで揃えています。)曲のうち、ひとつを紹介します。

↓ゴードン・グッドウィンのJAZZ POLICEです。


あ、ビッグバンド編成について知らない方のために典型的な編成を書いておきます。
アルトサックス×2
テナーサックス×2
バリトンサックス×1
トロンボーン×4
トランペット×4
E.ギター
E.ベース(ウッドベースのこともあり)
ドラムス
ピアノ
以上、大体17~20名程度の編成です。吹奏楽とは違いキレのよい管楽器のみが集まっていますので、ポピュラー音楽やるのには最適です。吹奏楽とマーチングを両方やる部活動があるのと同様、吹奏楽とビッグバンドを両方やる学校もいくつもあります。またビッグバンド専門の部活も増えています。スウィングガールズ以降、高校生の間でもメジャーになり知名度も上がりました。一度やってみませんか?

兵庫県の高砂高校ジャズバンド部(スウィングガールズのモデルになった)の演奏も張っておきます。

Youtubeの演奏はリンク先でHQボタンを押すとクオリティーが上がるので試してみてください。

楽譜の探し方

だいぶ間が開いてしまいました。予定通り(ニヤリ)なので、ぼちぼち行きます。

今日は吹奏楽の楽譜入手について。
依頼演奏や演奏会で使うポピュラー音楽の楽譜をどうやって探すか、という話です。吹奏楽のポピュラー楽譜を出版している出版社は世界中にありますが、日本に限っていうと、次の3つは外すことが出来ないでしょう。

・ヤマハミュージックメディア 
→ニューサウンズ・イン・ブラスシリーズ(NSB)
 年に一度、音源CDとともに出されるポップス楽譜。
 岩井直溥センセーが始めたこのシリーズは今年で37年目。
 昔はレコードで音源が出ていました。レベルはそこそこ担保されて
 いますが、最近はマンネリ気味という声も。
 星出さんや、天野さん、真島さんなどもNSBに枠を持つアレンジャーです。

・ウィンズスコア
 滋賀県の守山にある会社で、ここ数年躍進している出版社です。
 下のミュージックエイトに比べ原曲に(割と)忠実なので、ヒマなパートも
 でる(例えばホルンは延々とハーモニーとか(笑))ものの、聞き映えのす
 る曲が多いです。フットワークも軽く新曲のでるペースも早いので、ポップ
 スの選曲では、まずココをチェックするのが常道。
 
・ミュージックエイト
 古くからある学校向けのポップス出版社。輸入楽譜サービスもやっていて便利
 です。ここの楽譜は演奏が容易になるよう原曲からかなり手を入れてある
 (難しいリズムを易しく置き換えるなど)ので、分かった上で使わないと
 単に、変なアレンジと感じてしまいます。また、教育的にどの楽器にもメロ
 ディーを回す(チューバやホルンにも)ことをポリシーにしているため、
 アレンジのパターンがワンパターンです。ですが、ここしか出版していない
 曲も多いのです。おしなべて使い勝手がよいですし、練習数回で曲が仕上が
 ります。意外に知られていませんが、ここのAZcoシリーズ(ジャズコンボ)
 の楽譜は要チェックですぞ!!ベース・リズムの楽譜とともに、メロディーパート
 とオブリガードの楽譜が3声程度で入っています。つまり5~6人で演奏でき
 しかも、メロディはinC、inBb、inEs、BassClefと吹奏楽の管楽器の主な調
 がすべて揃っているので、どんな楽器の組み合わせでも演奏可能!
 (例)トランペット・アルトサックス・トロンボーン + リズム&ベース
 ちょっとした路上パフォーマンスや、小さな場所での演奏に最適です。

その他、ブレーンのポップステージシリーズカフアからも出ていますしハッスルコピーや海外譜などもありますが、また次の機会に書くことにします。

そうそう、海外楽譜の検索にはミュージックエイトのホームページも使えますが、ミュージックストアJPの複合検索がかなり便利なので、原語のタイトルを調べた上で使ってみてください。