入院した記念に欲しかっただけだったんだけど… | 今日も、犬とベッドシェア

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おじいちゃんのパピヨンさんと暮らす、ソロ活&おひとり様人生エンジョイ中な私の雑記帳
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20年くらい前に親知らずを抜いた時は「記念だから」と抜いた歯を4本全部アクリル製の検体容器に入れて強制的に持ち帰らされられた。

 

前歯を抜いた時は歯の根っこしか残ってなかったけど、中の人から「せっかくだから記念に持って帰る?」と言われたけど…自分で言うのもアレだけど、親知らずの時とってお世辞にもキレイとは言えないものだったのでさすがにこれは処分してもらった。

 

その後、乳がんの手術で入院した時は「取った腫瘍をアクリルで固めたやつ」が無性に欲しかったりしたこともあったけど…今はこれに関してはそこまで欲しい気持ちは無くなった。

 

これに関しては記念…というより、半ば不本意な流れでここまで来てしまったことに対して自分自身で折り合いを付けたくて欲しかったものだ。

 

そして、先日まで足を骨折して人生4度目の入院をした。

 

この時は

 

1ヶ月ちょっとこれで固定されてた

 

コレが記念に欲しかったのよね…ずっと自分の体に付いていた物だし、もはや体の一部だった。

 

途中付け替えたけど、トータルで1ヶ月ちょっと付けっぱなしだったやつを完全に外してもらった時はなんとも言えない開放感があったけど、なんだかちょっと名残惜しい…そこで、病棟の看護師に「これ、記念に持ち帰りたいんですけど…でも、このままだと大きいからミニチュアサイズにして欲しい」って言ったら😯←みたいな顔をされた。

 

そして「ランドセルじゃないんだから…あいにく、そういうサービスはやってません😅」と言われてしまった。

 

その後、白衣の魔法がかからないお兄さんの主治医がレントゲンの画像を紙にプリントアウトしたものを持って、その日も私の部屋へやってきたので「何持ってきたんですか?」と聞いたら「これが本業だから(笑)」と何も言ってないのに弁明してきた…そこで、外してもらってからずっと保管していた画像の物を見せて「これ、記念に持ち帰りたいんですけど」って言ったところ「これは、持ち帰れません」とキッパリ言われた。

 

「え、親知らず抜いた時は記念に持ち帰らされましたよ…」って言ったら「今は持ち帰れないんだよ…感染性廃棄物として処分するから、そもそもこんなん持ち帰りたがる人初めてだよ。今後の戒めとしてレントゲンの画像を持ち帰る人はたまにいるけど」と言われてしまった。

 

今って歯を抜いても持ち帰れないんですね…知らんかった。

 

今回初骨折だったから知らなかったけど、コレ…外すと古い角質がものすごい浮き出てきて、シャワー浴びた後なんかはちょっと肌をこするだけで皮がポロポロと剥がれ落ちる光景はまるであかすり。

 

外してから数日はそんな状態が続いていて、お兄さん基本的に平日は毎日来るんですよ…でも、来たところで特に何もするわけでもなく私としゃべって帰っていくだけので「どうせ、来たってなにもすること無いんだから私の足のあかすりでもしなさい😒」と頼んだ(?)ところ「本当にやらせたら、足の骨折の件も永山の病院に飛ばすぞ!!😠」と言われてしまった。

 

すかさず私が「あっちは整形外科の受診歴ないし…」って反論したら「”紹介状”あるし、それに『今後はそちらでよろしくお願いします』って書くから😀」なんて言われたら、そこから亡命しようと考えていた場所に戻されるくらいなら自分でやりますよ~と永山送りだけは勘弁してもらった。

 

実は退院する日に「実は3月末でここからいなくなるんですよ」と本人から直接聞いていたので、退院後1度通院したんですが、その時はもう松葉杖無しでも歩けるようになっていたので、数週間ぶりの再会を果たした時に「一緒にここから卒業しようぜ!」と言ったところ…「多摩永山からは卒業しないんですか?」なんて言ってきた。

 

なんでそっちからは卒業できないってわかっててそういう事を言ってくるのか?この人は誰に対してもこういうノリなのか?それとも私だからこういうノリなのか?でも、他の中の人からの評判も悪くない…むしろ良い評判しか聞かなかったので根本的にはいい人なんだろう。

 

病院に限らず中の人が頻繁に入れ替わるところって、大抵いい人からいなくなってどうしようもないのばっかりが残るんだよな。

 

初めて会った時に「人類初の骨折かも?」って言われた時に「え?それじゃあ、私の名前が整形外科史の1ページに刻まれるんですね」って聞いたら…「名前は刻めないけど、ボクの記憶には残ります(笑)」と初っ端からノリが軽かったこのお兄さんはきっと私の記憶にも残り続けることだろう。