理想と現実…カニか廃墟かお屋敷か? | 今日も、犬とベッドシェア

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おじいちゃんのパピヨンさんと暮らす、ソロ活&おひとり様人生エンジョイ中な私の雑記帳
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今回、がんになってつくづく本当に「理想と現実はどうしてこうもかけ離れてしまうのか?」なぜ、思い通りにならないのか?と嫌でも考えさせられることが多かった。

 

今更言ってももう遅いのだけれど…本当は私、手術云々以前に「キレイな病院」に入院したかったのだ。

 

今回入院したところは控えめに言って廃墟と言ってもおかしくないくらい古い、一番の不満はそれだったのだ。

 

出典不明のネットの拾い画使いまくるかと思いきや…

 

白黒でいらすとやを”不意打ち”してくるし、名前が長い。

 

検診を受けた診療所がその病院とガッツリ提携していたこと、そこから直接今の主治医が来ていたのでそのまま連れて行かれたのだけど…どうも周辺の他の病院とも提携しているようで当然その中にはキレイな病院もあるし、なんならがん治療に特化した病院もあったわけなのだが。

 

がん疑いだったのなら、ちょっと遠いけどそういうところでも良かったのでは…とも思った理由は、そっちの病院の方がキレイというのもあるけど

 

かにこちゃん

https://www.jfcr.or.jp/hospital/kaniko/

 

このグッズが欲しかったからだ…がんの手術は親知らず抜くのと違って「取ったやつを持ち帰る」事は出来ないから、入院した記念(?)にかにこちゃんマスコットでも買おうかと思った。

 

周囲の人数名から「お前は行く先を”ゆるキャラ”で選ぶのか?」と言われたけど、私は昔から「企業キャラ」とか限られた場所でしたお目にかかれないキャラクターが好きなのだ、そしてかにこちゃんは普通にかわいい…かにこ”ちゃん”までが名前なのもまたいい感じのゆるさがある。

 

そして、退院してから何気なしに「〇〇市 乳がん」と実際に入院した病院のある自治体名で検索してしまったところ…見てはいけない物を見てしまったのだ。

 

それはまぁ、なんと「お屋敷のような建物の病院のホームページ」を見つけてしまった…外観がお屋敷なら当然内装もお屋敷仕様で病室とか完全に「高級ホテル」の域に達している、そして個室だと専用独り占め浴室付きという一言でいうと”至れり尽くせり”というやつ。

 

きっとこういうところは食事も豪華で素敵だったり、バナナを半分に切って出すなんてことはしないのだろう。

 

ちなみにそちらのお屋敷病院もがんの治療には結構力を入れている様子…そのサイトを見た私の感想

 

「…こっちに行きたかった。」

 

この一言に尽きる。

 

まさに私の「理想とする入院環境」を具現化したようなところだった…この時、私は言われるがままに同意書にサインをしてしまった事を心から後悔した。

 

なぜ、理想と現実はいつも乖離するのか?今回ばかりは自分のリサーチ不足ときちんと意思表示をするという事をしてこなかった事が非常に悔やまれる…完全に私の落ち度だ。

 

正直なところ、転院しようと思えば今からでもこっちのお屋敷病院に移る事も不可能ではないと思うけど実はこっちは同じ市内でもちょっと遠いのだ…移りたいと言えば手紙は書いてくれるかもしれないけど、これと言って正当な理由が見当たらない。

 

「うちの病院が古臭いんだよ!!」

 

と某ガス会社のCMみたいなセリフではダメそうな気がする…そもそもうち(私)の病院ではない。

 

ちなみにこのお屋敷病院、ホスピスも併設していて積極的な治療を望まない患者の受け入れも行っているらしいので万が一、再発とかしたらこっちに行くというのもひとつの手かもしれない。

 

今のところ、退院時に看護師と面談した時に「万が一、再発するような事があったらどうしよう?まぁ、そうなったら私は今度こそ”これも運命”と思って全てを受け入れますけど…」とこぼしたところ

 

「その時はまた手術すればいいし、今は使える薬も沢山あるから大丈夫🙂」

 

と言われてしまったので、また自分の思うようには事は運ばないのだろう…そもそも主治医が積極的治療派なので、こんな希望は聞き入れてもらえないだろう。

 

あと、どうせ死ぬならやっぱりキレイなところでその人生を終えたいものだ。

 

実は、一人ぼっちの廃病院記事はまだオチがあって…退院して自宅まではタクシーで帰ったのですが、病院まで迎えに来てくれたドライバーさんに

 

「あそこに入院してたの?!この近隣、他にキレイな病院あったでしょう?」

 

と言われてしまった…すかさず私は

 

「諸般の”しがらみ”でここに連れてこられたんです、自分の意思で来たわけではないです…自分で選べたらここには来ないです(泣)」

 

と、ことの発端からこのようになってしまった経緯を説明した…よほどの物好きだとでも思われたのかもしれません。