それぞれの人生をより良く送るために…高齢の親を行政につなげるメリットは色々ある。 | 今日も、犬とベッドシェア

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おじいちゃんのパピヨンさんと暮らす、ソロ活&おひとり様人生エンジョイ中な私の雑記帳
不定期更新&長い記事多めです

親子だって、それぞれが独立したらそれは「別世帯」であり「それぞれの人生を送る」と考えるのが当たり前と思っている。

 

先日、パートナーの父親の介護認定の申請をした…数年前に頸動脈瘤の手術をしてから体の状態が思わしくなかった事は知っていた。

 

それ以前は海外行ったり、手術後は国内の温泉やバスツアー等に出掛けていたのは知っていたけど、いつの間にか膝の痛みと骨粗しょう症の影響か?家の中を歩いて移動することも困難になり「座って過ごしている」という話を耳に挟んだ…入浴も難しく、お風呂にも入っていないらしい。

 

幸い、口腔内の状態は良好で(80代半ばにして自分の歯がほとんど残っているとか?)認知症の症状も出ていないのですが…「動けない」はいずれ「動けなくなる」になるので私はパートナーに「地域包括支援センター」の存在を教え、パートナーの実家のある地域を担当するセンターの連絡先を教えてあげた。

 

パートナーが連絡するかと思いきや、実際に電話を掛けたのはパートナーの母親だそう…この前パートナーが実家に顔を出したら介護用ベッド(病院によくある高さとか、角度が変えられるやつ)が早速設置されていたとの事、普通のベッドだと起き上がりが大変だったそうだ。

 

何せ80代の2人世帯…「呼び寄せ近居」なんて言葉もあるみたいだけど、あちらは今の街からは出たくないそうで自宅の近くに自分達専用の墓地も購入済み、かかりつけの病院なども全部あっち。

 

それに数十年も住み続けた街からいきなり全く土地勘の無い場所に出てこいなんていくら電車で1時間もかからない場所と言えども不安の方が大きい…それにパートナーの両親は「子供には依存しない」タイプなのだ。

 

現に母親の方は「1人になったら自宅を売却して施設に入る」と決めているらしく(どこの施設に入るかも決めている)、とにかく今の場所から離れたくないという気持ちが強いよう。

 

そして、こちらから引っ越して近くに同居とか実家を二世帯に建て替え…なんて話は結婚するときから全く出ていない。

 

父親の方が兄弟の下の方という影響もあるのか?「長男が親の面倒を見るもの」という古臭い考えは一切持ち合わせていない…パートナーは長男ですが。

 

一応、パートナーの弟の家が二世帯仕様になっているけど、こちらも実家から離れているのでそちらに移る気も無いそう(こちらは弟の奥さんの母親?が一緒に住んでいたそうです)。

 

介護認定が出たらトイレ改修に補助金が出たり、入浴付きのデイサービス等の利用が出来るようになるので利用できる物は利用し倒そうと目論んでおります…だってそのために介護保険料払っているんだから。

 

「家族だから」自分たちで全部面倒見なきゃいけないとか「外部サービスの利用」は全く恥ずかしい事では無いと思う…共働きだから子供を保育園に預けたりベビーシッターを利用するのと同じ、素人の介護はする方もされる方も相当なストレスになるのは目に見えている。

 

家族なんて所詮「社会の最小単位」であり(本来は”個人”が最小単位であるべきなんだけど)、その全責任を負わなければいけないわけではない…子供に対する養育義務は別ですが。

 

自分達では無理、出来ないと思ったら「専門機関につなげてしまえばいい」のだ、それでも何か必要な時は自分達が出来る範囲で「何か」をすればいい。

 

ちなみに地域包括支援センターは「高齢者を対象としたよろず相談窓口」なので、本人や家族以外からの相談も受け付けている…例えば「近所のひとり暮らし高齢者や高齢者だけの世帯の様子がおかしい」とか「近所に住んでいる高齢者が家族から虐待を受けているかも?」といった相談にも応じてくれる。

 

利用はもちろん無料だし、相談の秘密も厳守される。

 

おそらく全市町村に設置されているので(自治体によっては地域ごとに担当センターが違う場合もある)、気になった人は

 

「地域包括支援センター ◯◯(自分の住んでいる、親の実家がある地域名)」

 

で検索をかけると連絡先などが見つかると思うので、自分の親や近所の高齢者の事で気になることがあれば是非とも利用して欲しい。

 

高齢の親の問題で一番大事なことは「1人であるいは自分達だけで『抱え込まない』こと」だと思っている。