鳥栖市の両親殺人事件、控訴審終了 | 後悔しない離婚協議書/DVモラハラ/毒親 相談実績5000件超の家族問題専門公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
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NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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みなさまこんにちは、

 

本日2回目の更新です。

 

 

 

 

ずっとブログで取り上げたいと

思いつつ、

なかなかできずに先延ばしに

してしまった事件。

 

 

昨年3月、

佐賀県鳥栖市にて

長年父親から教育虐待を受けていた

長男が、

 

父親と母親を殺害した事件。

 

 

一審にて長男に、

懲役24年の判決が出ていました。

 

 

判決が出た当時も、

何度かブログで取り上げています。

 

 

 

 

その後控訴審が開かれ、

 

報道によりますと、

 

長男の弁護側は

新たに鑑定書などの3つの証拠を

提出したものの却下され、

 

審理はわずか10分で即日結審、

 

懲役24年とした一審を支持し

控訴は棄却されたとの事です。

 

 

 

高裁での判断は、

 

報道されている内容を

私の理解において要約をすると

主に以下の通りでした。

 

・一審は長男が受けた虐待の影響を

軽視していない

 

・虐待の影響を踏まえても

長男がわざと大学で低い成績を取り

父親に叱責を受ける場面を作って

殺害に及んだ

 

・量刑が重すぎて不当な判決とは言えない

 

 

 

何と言いますか。。辛いですね。

 

 

 

もう少し

「虐待の影響」について知って、

考慮しても良いのでは?と、

 

そんな風に率直に感じました。

 

 

 

虐待禍をサバイバルしてきた子は、

 

「擬制成熟」を抱えていることが

あります。

 

 

簡単に説明すると擬制成熟とは、

 

一見成長している様に見えて

内面には

未熟な部分をたくさん抱えている状態、

 

と言う説明が分かりやすいでしょうか。

 

 

表面上は同年代の子よりもむしろ

大人っぽく物わかりのいい良い子に

見えたりもするのですが、

 

実は内面には

同年代の子以上に甘えたい思いや

不全感などの成長しきれない

未熟さを抱えていて、

 

更に周囲からそれに気づいて貰いにくい、

 

そんなケースをたくさん見てきました。

 

 

 

また、

最後にわざと成績を落として

父親の怒りをあえて起こさせる機会を

作った、

 

とされていますがこれも。。

 

 

虐待事案である程度成長した子には

珍しい行動ではありません。

 

 

これまで私の事務所で

見守らせて頂いたケースの中にも、

 

20歳プラスマイナス3歳くらいの

年齢の子に多いでしょうかね。。

 

あえて試すような行動を

選ぶことがあります。

 

 

”これでだめだったら本当に最後”だと

決めた上で。

 

 

 

これを単純に”試し行動”と呼ぶには

あまりに子どもたちの苦しみが

大きすぎますが、

 

しかしこのように、

 

”親が虐待者だと分かっていながらも”

”これでだめなら終わりにする覚悟で”

 

あえてもう一度、

父親の感情をなんらか喚起する

言動をしてみる、

 

感情的接触をしてみる、

 

父親がどんな風に自分に

向き合うのかを見たい、

 

そういう事をする子、

そうせざるを得ない子は、います。

 

 

当該事件の長男が、

「父親に叱られる機会を作る為に」

わざと成績を落としたというのは、

 

本当にそれだけなのかな。。

 

思いとどまりたい気持ちは

無かったのかな。。

 

 

私にも実際の所は分かりませんが、

 

日々虐待経験のある方々と

接する立場ですから、

 

こういう視点でつい見てしまいます。

 

 

 

そしてここまでの苦しみを

与えられ続けた長男は、

 

家族に波風を立てない為に

家族全体の為に犠牲になった部分も

あるかと思うんです。

(だからこそ、妹さんが一審で

兄である長男を責めなかったのでは

ないかと想像しています)

 

 

そんな長男にとって、

 

最後の最後で母親が父親を庇った

ことは。。

 

激しい傷つきと怒り、

そして悲しみの瞬間ではないかと

容易に想像ができます。

 

 

ここまでの事があってもなお、

 

母親が自分に付いてくれずに

父親を庇ったことは、

 

ある意味長男にとっては

絶望だったかも知れません。。

 

 

”親と子”と言う

圧倒的なパワーバランスの偏りが

ある関係性の中で、

 

父親がそのパワーを使って

長男をコントロールしようとしたときに、

 

そのパワーバランスを均すために誰か、

 

長男の側に立ってくれた大人は

いたのでしょうか?

 

 

だからと言って許される行為では

ないことは理解できますが、

 

でも、だったら、

 

この長男はどうしていたら

救われたのでしょうね。

 

 

この事件の判決が出て

何度かブログで取り上げていた時期、

 

それを読んで下さった

クライアントさん達と、

 

「裁判所は、

子どもに関するこういう事件で

有罪判決を出すのであれば同時に、

 

”だったらこの子はどう行動するべき

だったのか?”

”この子は、こういうケースでは、

こういう風にしたら助けられましたよ”

 

と言う正解もきちんと示すべきでは」

 

という対話をしたことがありました。

 

 

長男自身も現在は成年年齢に

達していますが、

 

しかし心情的には、

 

父親という大人に支配され、

傷つけられて、

 

そして今後は別の大人に

理解されず突き放されている、

 

そんな気持ちに

なっていないだろうか。。

 

 

2人の命が失われた

重大事件であることは事実で、

 

同時に、

長男が本来大人から守られるべき時に

きちんと守られなかったことが

原因なのも事実だと思うので、

 

それが、とても辛い事件です。

 

 

 

報道によると長男側は最高裁に

上告したとのことですので、

 

続報を待ちたいと思います。

 

 

 

 

 

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