鳥栖市両親殺害事件、判決に感じる違和感 | 相談実績5000件 DVモラハラ虐待 家族問題専門カウンセラー/行政書士

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光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
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NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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みなさまこんにちは、

 

本日もブログにお越し下さいまして

どうもありがとうございます。

 

 

 

佐賀県鳥栖市で今年3月、

 

両親を殺害したとして逮捕された

19歳の元大学生の長男に対し、

 

先月、懲役24年の実刑判決が

下されました。

 

 

 

裁判が始まったころに一度、

事件については

このブログでも取り上げています。

 

 

 

 

 

そしてその後、

 

判決を不服として

福岡高裁に控訴したとのことです。

 

 

 

 

正直、長男側が控訴したと

聞いた時、

 

私は少しホッとしました。

 

 

先に書いたブログ記事でも

触れていますが、

 

この長男は父親を殺害した

動機について、

 

「(父親からの)長年の人格否定や

暴力に対する報復」

 

と語っており、

 

また判決においては

 

・父親からの虐待があったこと

・父親の虐待が無ければそもそも

 犯行には至らなかったであろうこと

 

上記が認められています。

 

 

 

それでも、懲役24年の判決。

 

二人の命を奪った重さは

かなりのものです。

 

 

けれど、

どうしてもこの事件に対しては

 

「でも。。」

 

と言いたくなる気持ちが消えません。

 

 

このブログをご覧になっている

みなさまは、

 

これをどのように感じますか?

 

 

 

 

私はどうしてもこの判決が

不均衡に感じます。

 

 

特に、

記憶にある所の

 

「大人

(養親も含む親、監護者、親の交際相手も含)

が子どもの命を奪った場合の事件」

 

と対比しても、

 

どうしても違和感がぬぐえないん

ですよね。。

 

 

例えばザッと調べた限り直近で

出て来た子ども虐待死事件として、

 

・大阪府で交際相手の3歳の子どもに

熱湯をかける虐待で殺害した

母親の交際相手の男に対して

今年7月に出された判決

→懲役10年

 

 

また、記憶に新しい事件として、

 

・千葉県野田市で小学4年生が

実父からの虐待により死亡した事件で

父に出された判決

→懲役16年

(母親には保護観察付き執行猶予判決)

 

・東京都目黒区の当時5歳の女児が

虐待により死亡した事件で

父に出された判決

→懲役13年

(母親には懲役8年の判決)

 

 

 

虐待事件の場合難しいのが、

 

今回の事件の様に

刃物を用いて相手を殺害した場合と、

(しかも2名の命を奪っている)

 

虐待による暴力等で死亡した場合、

 

また保護責任を果たさなかった末に

結果的に死亡してしまった場合等で、

 

法律上の違いが生じるところです。

 

 

そこは「法的に」考える場合は

(まさに判決の比較の際には)

加味しなくてはならないのでしょうが、

 

しかし心情的には。。

 

個人的にはすんなりとは

なじまないものを

感じざるを得ません。

 

 

今回の鳥栖市の事件で

個人的に注目したのが、

 

被告人である長男の叔父、

 

そして妹がした証言です。

 

 

法廷で叔父は

殺害された父親について、

 

「人に対して厳しく、

口調が強かったが愛情はあったと思う」

 

と発言しました。

 

 

私は文字情報として

これを読んだのですが、

 

細かいことかも知れませんが、

 

「人に対して厳しく口調が強かった」

 

の部分は言い切り、

 

そして”と思う”がどの部分まで

掛かっているのか本当の所は

分からないですが、

 

普通に一読した印象として、

 

「愛情があった」の部分は後ろに

「と思う」と、

 

言い切れない、想像が入っている、

 

そこになんとも言えない印象を

覚えました。

 

 

叔父から見ても

 

「人に対して厳しく口調が強かった」

 

のであれば、

 

妻子の前ではその傾向は

ますます強く出たのでは?

 

と想像します。

 

 

また長男の妹が

両親を殺害した兄のことを、

 

「兄の事は恨んでいません」

 

「兄も辛い思いをしてきた」

 

「優しい兄だった」

 

「今も兄を心配している」

 

等と語っていたことを知って。。

 

 

妹にとっても両親を殺されたという

状況で、

 

殺害した兄に対しここまでの言葉を

述べられるということは、相当の、

 

本当に相当の事があったのだろう。

 

 

そう想像します。

 

 

 

 

この裁判では

長男の精神鑑定を行った専門家も

意見を述べており、

 

その中では

 

長男は知能が高く

問題なく社会生活を送れていた、

 

と言うことと同時に、

 

学歴コンプレックスが強い父親からの

虐待の影響が深刻、

 

と言うことも述べられていました。

 

 

「父親からの虐待の影響が深刻」

 

と専門家も述べているのに、

 

それでも懲役24年の判決。。

 

 

私も「元被虐待児」と言う背景を

持っているからこのように思うのか

分かりませんが、

 

(実際24年ずっと刑務所にいるとは

限りませんが)

19歳の彼が24年の刑期を終えて

社会に戻ってからの人生を思うと、

 

「これでいいのかな」

 

「これが社会正義なのかな」

 

と、どうしても感じます。

 

 

なんて言うか。。

 

虐待やファミリーバイオレンスに

共通する、

 

「弱い者に程しわ寄せが行く」

 

感じがどうしても拭えなくて。。

 

 

 

みなさんはどう感じましたか?