2:人工的な香りから化学物質過敏症を発症し、人生を狂わされた人の事例をご紹介します | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・小学生だったある日発症し、学業が続けられなくなったAさん。

小学3年生の時、授業時間、習字の時間にとつぜん頭が痛くなり教室にいられなくなった。
安価な墨汁に含まれていると考えられる化学物質に身体が反応。

その後、注意深く生活していれば時々発作が起こる程度だったが、
ある日学校から帰宅した途端にに大量の鼻血。

調べてみると、通学路に有機リン系防除剤が散布された直後だったことが分かった。
中学に入ると制汗剤使用する人が増えて、頭痛とだるさでとても授業を受けられる状態でなくなり、登校出来ない日が急増した。

何とか高校までいけたものの、希望大学のキャンパスで10〜3月塩素消毒を毎日全ての教室で行うことが分かり、
受験・進学をあきらめて、浪人しながら今後どう生きるか考えることにしたそうだ。


教育を受ける権利や進学する権利を、ある日突然奪われてしまったのです。

女性に多い発症者、3人に1人が「香害」を経験

2016年にシャボン玉石けん(株)が実施した調査によると、女性では、「人工的な香料のニオイで体調不良になったことがある人」は、「常に」が3%、「ときどき」が29%もいたとのことです。

北里研究所病院が公表しているデータによると、男女比は男性が22%・女性78%で、女性に多く発症することが分かっています。

自宅に長くいることが多く、出産などの影響により危険な環境に敏感であることなどが、理由として指摘されています。

中学生の約18%が、化学物質過敏症と同様症状
2010年に新潟県上越市が、市内の小中学生全員を対象に行った調査によると、化学物質過敏症様の症状を示す児童生徒の割合は小1で6.4%、学年が上がるにつれて高くなり、中3では17.9%に達しました。

5年前の調査より、その比率は上がっているそうです。

そもそも化学物質過敏症とは何か、簡単におさらいします。

化学物質過敏症とは
わずかな化学物質でも取り込むと、全身にさまざまな病状が出る病気です。

一度に多量の化学物質を取り込んだり、少量でも長期にわたって取り込み続けたりすることによって、その人の許容量を超えたときに身体の反応として発症します。

一旦過敏症になってしまうと、その後様々な物質に強い反応が出るようになり、
合成化学物質だけでなく、自然の物質に反応する人もいます。
症状が多様で様々な器官に出ること、個人差がきわめて大きいことも特徴です。

化学物質の許容量や解毒能力に個人差があるので、発症しやすい人・しにくい人がいますが、
身体が持つ防御反応なので、誰にも発症する可能性があります。