Q4 有機溶剤とはなんですか? | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:ケミカルデイズ
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Q&A

Q4 有機溶剤とはなんですか?     
     
 A : 
 溶剤とは、一定の目的に使う物質をよく溶かして使いやすくするものです。

何かの表面にスプレーで吹き付けたり、筆で塗りつけたりすると、溶剤はほとんどがすみやかに大気中に揮発して、接着や着色などの目的を果たします。

溶剤には、油をよく溶かす有機溶剤と、水を使うものとがあります。有機溶剤は、主として石油から作られます。

 身の回りで有機溶剤が使われているものは、塗料、接着剤、インク、ワックス、ドライクリーニングなどがあります。

成分が有機溶剤そのものという製品としては、これらの製品を薄める液や除去する薬剤などがあります。

 石油系の溶剤は、油に溶けやすい合成樹脂と顔料(色をつけるもの)などを溶かし込んで、空気にふれると、回りの空気中にどんどん揮発していきます。

そして、合成樹脂と顔料が塗られたものの表面に硬い膜となって残ります。

 揮発した有機溶剤は、強いニオイがして、頭が痛くなったり、気分が悪くなったりします。

身近にある化学物質の中では、最も健康に悪いもののひとつです。

別名シンナーともいわれ、若者の健康をむしばむシンナー遊びがはやったことでも知られています。
有機溶剤の中毒になると、神経が犯されて、酔ったような状態、不眠、不安、頭痛などの症状が出ます。

工場労働者がかかる慢性中毒としては、神経、内臓、運動、記憶に異常が生じるなどの症状が出ます。

また、さらに発がん性、生殖毒性などが認められている物質もいくつもあります。

 有機溶剤は以下のようにたくさんの種類があります。
トルエン、キシレン、ベンゼン、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール、シクロヘキサン、トリクロロエチレン、ジクロロメタンなど。

 大気汚染問題で使われるVOC(揮発性有機化合物)というのも、多くの物質が有機溶剤と重なっています。

 塗料、接着剤、印刷インク、などでVOC対策として、溶剤を水に換える水溶性化が進められています。

ただし水性といっても、有機溶剤ゼロでない製品もあるので注意が必要です。

また、溶剤を水にすると、水に溶けないものを溶かすために、界面活性剤を入れる必要があり、さらに腐りやすくなるので防腐剤など有害なものを入れる必要が出てくるのでこれも要注意です。