2) ア レル ギ ー歴 の有 無 に よ るQEESIの 各 ス コ ア の差異
ア レル ギ ー歴 の あ る者 が23名, な い者 が9名 で あ ったが, 有 意 差 の あ った 項 目 は そ の他 の化 学 物 質 曝 露 に よ る反 応 で は 「コー ヒー, 紅 茶, 日本 茶, その 他清 涼 飲 料 水,コー ラ, コ コ アを 食 べ な い と, あ る い は いつ も食 べ て いる量 ま で食 べ な い と気 持 ちが 悪 くな る」 の項 目 で ア レルギ ー歴 あ りが平 均1.05, な しが0(p=0.009), 「衣 料 品,金 属 装 飾 品, 化 粧 品, ス キ ンク リー ム な ど直 接 肌 に触 れる もの」 で ア レル ギ ー歴 あ りが 平 均4.45, な しで は平 均1.88(p=0.019), 症 状 で は胃 腸(お な か の痛 み, 胃痙攣, 膨 満 感, 吐 き気, 下 痢, 便 秘)が ア レル ギ ー歴 あ りで 平 均2.42, な しで 平 均.11(p=0.004), 泌 尿 器 ・生殖 器(外 陰 部 の痒 み ・痛 み. トイ レが近 い, 尿 失 禁, 排尿 困 難 生 理 時 の不 快 感 ・痛 み)が ア レル ギ ー歴 あ りで1.58, な しで0.78(p=0.01)で あ った.
3) エ ピソ ー ド前 後 で の化 学 物 質 不 耐 性 と症 状 との 関 連性
化 学 物 質 過 敏 症 外 来 受 診 の き っか け に な った エ ピソ ードの 前 後 で の化 学 物 質 曝 露 に対 す る不 耐 性 と症 状 との 関連 性 を検 証 した.
Table4に エ ピソ ー ド前 に あ った 化 学物 質 不 耐 性 と エ ピ ソー ド前 に 自覚 して い た症 状 で 有 意 の相 関 の あ った項 目 と, Table5に エ ピソ ー ド後 に み られた化学物質不耐性 とエ ピソー ド後 に自覚 して いる症状 で有意 の相 関のあ った項 目を示 した.
エ ピソー ド前で は車の排気 ガスに不耐性 のス コアが高 い者 は複数 の症状 と相関が高 か った.
車 の排 気ガ ス, タバ コの煙, 香水芳香剤の不耐性 のス コアが高い者 ほど, 気管粘膜症状 と強 い相関 があ った.
殺 虫剤 除草 剤, 消毒 剤で は心循 環症状 と,新 しい絨毯 ・新車 では筋, 認識症状 と強い相 関が あった.化学物質不耐性 の合計 スコアが高 い者 ほど気管粘膜症状,症状 ス コアの合計 と強い相関があ った.
一方 エ ピソー ド後で は多 くの化学物質不耐性 と症状 の相関 がみ られ るよ うにな った.
前で は気管粘膜症状 との相関 がみ られ たが, エ ピソー ド後 で はみ られな くな り,その代わ りに筋, 心循環, 胃腸, 認識, 情緒, 神経, 頭部, 泌尿器 とまさに他臓器 の症状 との相 関がみ られ るようにな った.
特 に タバ コの煙, 殺 虫剤 除草剤で は多彩 な症状 と相関が み られた.
4) エ ピソー ド後 の化学物質不耐 性 と日常生活障害 ス コア との関連Table6に どのよ うな化 学物 質に対 す る不耐 性 があ る と, どの ような 日常生 活 の障害が み られ るようにな るのか につ いて検 証 した結果 を示 した.
と くに タバ コの煙,殺虫剤 除草 剤 につ いて は日常 生活障害 の多 くの項 目で強 い相 関が みられ た.
中で も社 会活 動 や趣 味,家族 関係 な どにつ いて の障 害が 強か った.