微香性の数倍の化学物質を発する  人によっては不快になるだけでなく、健康被害まで引き起こす柔軟仕 | 化学物質過敏症 runのブログ

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2017.03.23
 ヘルス・ライフ
柔軟剤が「スメハラ」に!「香りバス」だけじゃない…ニオイの苦情が急増中
文=ヘルスプレス編集部

癒やしのはずの香りが……(shutterstock.com)

 名鉄バス(名古屋市)が昨年11月から運行している「香りバス」。

夜行バスの車両出入り口付近に設置されたアロマ発生器により、車内にはほんのりとした香りが漂うことから、「リラックスできる」との声があがる一方、「香りの成分で体調不良を起こしてしまう」との声があがっているのをご存じだろうか。

 声をあげたのは、「化学物質過敏症あいちRe(リ)の会」(名古屋市)。

化学物質過敏症の患者らの存在などから、香料で健康被害を起こす人がいる現実を指摘。

名鉄バスに対して、「夜行バスは代替手段がなく、特定の人たちが排除されてしまう」として、サービスの再考を求めているという。

 このニュースが報じられると、ネットでは、「こんな病気があるんだ」と、少なからず驚きの声があがったが、実は、この「香りバス」にとどまらず、意外にも自分では気づかないうちに周囲の人にニオイで不快な思いをさせてしまう、いわゆる「スメハラ(スメルハラスメント)」問題が多発しているようだ。

隣家の洗濯物のニオイで体調悪化?
 たとえば、洗濯中や干しているとき、さらには身につけている間もフンワリといい香りが続き、「癒やされる」と大ブームになった「香りつき柔軟仕上げ剤」。

今やスーパーやドラッグストアに何十種類もの商品が出回り、フレグランス感覚で楽しむ愛用者も多い。

 その火付け役は、2000年代半ばごろに輸入されてブレイクした、P&Gの香り付き柔軟仕上げ剤「ダウニー」。それまで柔軟仕上げ剤といえば微香性のものがほとんどだったが、2008年に花王、P&G、ライオンの大手3社も香り付きの新製品を発売し、現在も市場は成長し続けている。

 しかし、市場が拡大する一方で、「柔軟剤のニオイが苦しいけれど、通勤列車の中で逃げ場がない」「職場の同僚が常に柔軟剤臭くて頭が痛い」といったSNSへの書き込みも目にするようになった。

 以前は、スメハラといえば体臭や香水のつけすぎなどが原因だったが、ここ数年で新たに柔軟仕上げ剤が加わったようだ。

国民生活センターに寄せられた「柔軟仕上げ剤のニオイ」に関する相談件数は、2008年度が14件だったのに対し、2014年度は167件と10倍以上に増加。

 そのうち、体調が悪くなったなどの「危害情報」は100件以上に上る。

 相談内容としては、本人が使ったケースよりも、隣家など他人が使用した柔軟仕上げ剤に対するものが遙かに多い。

 たとえば「マンション隣室の洗濯物から、強烈な柔軟仕上げ剤の香りが漂って、頭痛や止まらないせきに悩まされている」「隣人の洗濯物のニオイがきつ過ぎて窓を開けられず、換気扇も回せない」「飲食店の店員が柔軟仕上げ剤を使いすぎていて気持ちが悪くなり、食べたい気持ちがなくなる」といった事例だ。