2:微香性の数倍の化学物質を発する  人によっては不快になるだけでなく、健康被害まで引き起こす柔 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・微香性の数倍の化学物質を発する
 人によっては不快になるだけでなく、健康被害まで引き起こす柔軟仕上げ剤のニオイ。

背景としては、香り成分に含まれている化学物質や化合物による影響が考えられる。

 これらが皮膚や鼻など粘膜から吸収されると、喉の痛みなどアレルギーに似た症状がみられることがあるのだ。

 ご存じのように、市販されている柔軟仕上げ剤や消臭剤や洗剤などに使われている「香料」は、化学的に合成されたもの。

天然のアロマやハーブなどを使うと高価になってしまうためだ。

 国民生活センターでは、香りの強い柔軟仕上げ剤を使った場合、微香性のものを使った場合、そして柔軟仕上げ剤を使わない場合について、洗濯物を室内干ししたときの空気中の揮発性有機化合物の量を調べた。

 すると、微香タイプの柔軟仕上げ剤を使用した場合と、使用しなかった場合では約20μg/m3上昇したのに対し、強い香りのある柔軟仕上げ剤を使用した場合では有機化合物の量が約70~140μg/m3上昇

微香タイプに比べると3~7倍という結果になった。

2割以上の人が使いすぎ
 それに輪を掛けるのが、柔軟仕上げ剤の使いすぎだ。日本石鹸洗剤工業会の調査によると、柔軟仕上げ剤の量を洗濯物の重量に応じてきちんと決めている人は2割程度でしかなく、「計量していない」という人も16%いた。

 さらに香りを長持ちさせようと、標準使用量の2倍以上使用している人が23%もいたという。

 工業会では「柔軟仕上げ剤を使用する理由が、香りや柔らかさといった個人的な感覚と嗜好によることが多いため、使用量のばらつき大きくなると考えられる」と分析しながらも、「柔軟仕上げ剤を入れ過ぎると、洗濯物の吸水性が低下する」として、適量を使用することを推奨している。

 好きな香りに包まれると癒し効果があるのも事実だが、同じ香りでも心地よくなるのか、悪い気分になるのか、感じ方や身体的な反応には個人差がある。

 そもそも柔軟仕上げ剤の本来の目的は、繊維を柔らかく仕上げ、静電気を防止することであって「香り」は付加的なものにすぎない。

使う場合はそのことを忘れずに使用量を守り、周囲への配慮も怠らないようにしたいものだ。

 香りの柔軟仕上げ剤にハマってしまった人は、もう一歩進んで「手づくり」をお勧めしたい。

クエン酸、グリセリン、好みのアロマオイル数滴と水といった材料で、洗濯物がほんのり香る柔軟仕上げ剤が簡単にできる。

 自由にカスタマイズできるし、人にも環境にもやさしい。

ネット上に多くのレシピが紹介されているので、トライしてみてはいかがだろうか。
(文=ヘルスプレス編集部)

※初出/健康・医療情報でQOLを高める「ヘルスプレス」

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