27 ;科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂版) | 化学物質過敏症 runのブログ

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3.3.4. その他(ライフスタイルなど) 

シックハウス症候群は、これまでに述べた化学物質、ダニや微生物、高湿度に加えて、喫煙、睡 眠、飲酒などの様々なライフスタイルとも大きな関連があります。 

タバコの中にはニコチンやタール、一酸化炭素のほか 200 種類以上にも及ぶ種々の有害な化学物質 が含まれています。

喫煙は種々の生活習慣病や肺がんの発症・悪化に関連し、健康に悪い影響を及 ぼすことが知られています。同時にシックハウス症候群にも悪い影響を及ぼします。

さらに、受動 喫煙(タバコを吸っている人の周囲の人がタバコの煙を吸わされること)の影響も大きなものがあ ります。

吸っているタバコの先から流れ出す副流煙には、主流煙よりも多くの種類の有害な化学物 質が含まれています。

家でタバコを吸う人がいる家では、いない家に比べてホルムアルデヒドを含 めた化学物質の濃度が高くなります(図 3.3.5.)。

受動喫煙によって、シックハウス症候群のリス クが 2.2~2.7 倍になることがこれまでに報告されています。

タバコは吸わないことがご自身やご家 族の健康のためにも、シックハウス症候群のリスクを下げるためにも重要です。 

飲酒については、飲みすぎると肝機能障害をはじめとする健康障害を引き起こしますが、適度な 飲酒はシックハウス症候群のリスクを下げる可能性を示唆する報告もあります。

適度な飲酒は、心 身をリラックスさせてストレスを緩和することで、シックハウス症候群のリスクを下げるのに役立 っているのかもしれません。