・3.MSDS以外の資料(隠された毒性を調べる)
<国際化学物質安全性カード(ICSC)>
国際化学物質安全性カード(ICSC)は、明確で簡潔な方法で化学物質に関する本質的な安全衛生情報を提供することを目的としたデータシートである。
ICSCは信頼性があるか?
・ISCの作成においては国際的なピアレビューを受けるため、カード内容の信頼性は高く、貴重な情報源となっている。
・ICSCは、利用可能な化学物質安全データシートを補完する。
・無料でICSCを利用できる。
・ICSCに法的拘束力はない。
国際化学物質安全性カード(ICSC) -日本語版-→リンク
日本語の物質名やCAS番号等で検索できる。
イソシアネートで検索すると、以下のイソシアネートが検索結果で出てICSC番号の所をクリックすると身体曝露時の症状や許容濃度等のデータが見られる。
(runより:この記事ではリンクされていません)
許容濃度:
TLV:0.005 ppm(TWA);0.02 ppm(STEL); A4(人における発がん性が分類できていない物質); SEN(感作物質) (ACGIH 2004) (訳注:詳細は ACGHI の TLVs and BEIs を参照)
MAK:気道感作(Sa); Carcinogen category発がん性カテゴリー:3A (DFG 2004) (訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)
長期または反復暴露の影響:
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。反復または長期の吸入により、喘息を引き起こすことがある。人で発がん性を示す可能性がある。
・喘息の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・この物質により喘息の症状を示した者は、以後この物質に接触しないこと。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。