<毒性の調べ方>
では、このアセトンのMSDS(SDS)を調べてみましょう。
インターネットの検索で「アセトン MSDS}のキーワードで検索すると、アセトンを製造しているメーカーや販売している会社、安全衛生情報センター等の情報が出てきます。
以下は安全衛生情報センターの資料から一部をコピーしたものです。
11.有害性情報
急性毒性: 経口 ラット LD50 >5000mg/kg 3) ,4)
吸入 ラット LD50 32000ppm(75.8mg/L) 4)
経皮 ウサギ LD50 >5000mg/kg 3) ,4)
蒸気は、眼、気道を刺激し、中枢神経系、肝臓、腎臓、胃に影響を与え、意識喪失を起こすことがある。 10)
多量の吸入により眼、喉の刺激、不快感、頭痛、吐気、知覚麻痺、血圧低下、呼吸速度の上昇と不規則が報告されている。 11)
経口で200mLほど摂取したヒトの症状は30分後に昏睡状態、頬の紅潮が現れ、呼吸が浅くなり昏睡状態に陥ったが、治療により快復する。 11)
アルコ-ル飲料の使用により有害作用は増大する。 10)
注)私は何度も経験したことですが、これら揮発性有機化合物(柔軟剤や洗剤の臭い成分もこの仲間)を吸い込んだ場合、アルコール飲料の摂取で劇的に症状が現れます。→結婚式の衣装合わせで担当の人が柔軟剤の臭いプンプンの人でした。その時は何とか我慢できたのですが、その後の試食会でワインを飲んだら、終り間際になっていきなり意識が遠のいて(手術で麻酔薬の点滴を受けた時の様に突然)車椅子で運ばれるはめになりました。
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露):
ヒトへの12000ppmのばく露で喉の刺激、200mLを飲み込んだ男性に昏睡(12時間後意識回復)、12000ppmばく露した労働者に頭痛、めまい、足の脱力、失神及びラットの吸入試験で中枢神経の抑制が認められている。 3)
麻酔作用を有する。
吸入すると上部呼吸器系を刺激する。
1190、2400mg/m3/6hのばく露で鼻、喉、気管の刺激、1000ppm/4hのばく露で喉の刺激が報告されている。 7)
呼吸器への刺激のおそれ(区分3)、眠気又はめまいのおそれ(区分3)
娘が2階の部屋で窓を締め切った状態でマニキュアを落としていて、1階の部屋にいた私は咳が出て、頭痛もしてきました。