文献情報
文献番号
201625016A
報告書区分
総括
研究課題
半揮発性有機化合物をはじめとした種々の化学物質曝露によるシックハウス症候群への影響に関する検討
課題番号
H28-健危-一般-007
研究年度
平成28(2016)年度
研究代表者(所属機関)
欅田 尚樹(国立保健医療科学院 生活環境研究部)
研究分担者(所属機関)
稲葉 洋平(国立保健医療科学院 生活環境研究部)、伊藤 加奈江(戸次 加奈江)(国立保健医療科学院 生活環境研究部)、林 基哉(国立保健医療科学院 建築施設管理分野)、金 勲(キム フン)(国立保健医療科学院 生活環境研究部)、緒方 裕光(国立保健医療科学院 研究情報支援研究センター)、加藤 貴彦(熊本大学 医学部)、内山 巌雄((財)ルイ・パストゥール医学研究センター)、東 賢一(近畿大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康安全・危機管理対策総合研究
開始年度
平成28(2016)年度
終了予定年度
平成29(2017)年度
研究費
6,730,000円
研究者交替、所属機関変更
研究報告書(概要版)
概要版
研究目的:
近年、国内外のシックハウス問題においては,半揮発性有機化合物 (Semi Volatile Organic Compounds:SVOC)の曝露が,内分泌かく乱作用や子供の喘息,アレルギー症状を引き起こす可能性が指摘されている。
また,SVOCは、室内空気の吸入曝露のみならず、室内ダストの経口・吸入・経皮曝露、飲食物からの経口曝露を含めた多媒体曝露による健康リスク評価を実施することが重要とされており,特に近年,室内環境や食物からの多媒体曝露が最も多いと考えられているフタル酸エステル類が着目されている。
しかしながら,これらの化合物については,ハウスダストなどの室内の環境試料を対象とした曝露評価法が定まっていないことから,曝露の実態が明らかとされていない。
また,上記の様な健康障害については,住環境とは無関係に発症することも事実であることから,臨床現場では,その客観的診断方法の確立や治療法の開発,病態の解明が望まれている。
そこで平成28年度は,次年度の一般家庭を対象とした実態調査に向けたフタル酸エステル類の測定法,評価法の確立をはじめ,シックハウス症候群などの予防法の開発を目指し,化学物質に対する感受性要因について知見を得ることを目的とした。