さて、2016に行われたアメリカ産業衛生会AIHceのイソシアネート安全教育資料を中心に整理しました。
2013年のイソシアネートの環境と健康に関する国際会議文献を踏まえた多面的な安全対策情報を総まとめにしたようなものです。
イソシアネートとは、窒素・炭素・酸素 がひとつづつ結ばれた原子の塊・特性基、 NCOと書くものを持つ化合物のことです。
それが1個つくのはモノイソシアネートでこんな風にいろいろな種類もあります。
2個つくのはジイソシアネートで、こんな種類もあります。
3個以上つくのはポリイソシアネートと言います。
こんなポリイソシアネートもあります。
モノマーが2個以上100個ぐらいまで、結びついたものをオリゴマーと言います。更に沢山結びつくとポリマーと言います。
結びつきにアルコールを挟むとウレタンになります。ウレタンになっても、まだイソシアネートが残ることもあります。
イソシアネートの単分子モノマーはいくらでも新しく作り出すことが出来ます。
それらは全部毒性が同じです。
毒性は NCOの毒性基のせいなのですから。
しかし、全体の形が違えば物理的な性質は違うので、硬いもの、液体製品、ゴム製品までいろいろな性質のものが開発出来て便利なのです。
蛇足ですが、ネオニコチノイドはニコチンと合成出発は共通しても、共通な毒性部分が見つかりません。
イソシアネートの場合と違って、分子構造の共通性がない通称に過ぎないから、ニコチンと同様に神経毒性強い筈だという一部の医者の主張は、化学の学会では受け入れられていません。
ネオニコチノイドはそれぞれ毒性が違います。