恐るべきことに、爆発的に用途が増えてきました。
昨年田植えシーズンに初めて室内には普段ないイソシアネートがかつてない濃度が表示され続きました。
今年は、この測定結果のように、早朝の農作業時間に去年より高濃度のイソシアネートが記録されました。
周辺を田圃で囲まれた高台の住宅地の窓辺です。
農薬を効果的に長持ちさせたいと、イソシアネートを利用したポリマーで加工していることを知りました。
昨年あたりから、トウモロコシ澱粉分子をイソシアネートで繋いだポリマーにして澱粉分子の穴に農薬を詰めて、ミクロン程度の微かい粉に仕上げる新技術で作り始めたので、広範囲に、長期間、飛んで来るようになったのです。
同じ技術は、柔軟材にも、消臭剤にも、香り付きのトイレ用品にも繊維加工にも、身の回りの日用品に広く、使われています。
これは、東京近郊の電車の中で計った時の記録で、赤い棒はイソシアネートの濃度ppbです。
青い棒は、揮発性有機化合物の合計濃度ppmです。
電車の中でもあるのです。柔軟剤がにおう住宅団地では、TVOCは低いけれどもイソシアネートはあるのです。
イソシアネートの作業環境管理濃度は、アメリカ職業安全衛生協会ACGIHで0.001ppm、すなわち 1ppb と決められましたから、居住環境というのに、作業環境の規制値をすら超えることもあり、そこらじゅうにある、しかし、測定器が日本にはほとんど輸入されて居なくて測定しないから、知らぬが仏で、臭いでわかる香料に伴う場合に、香料が苦しい・香料止めてくれ、という人が続出しているのです。
香料のリモネンやピネンも名指して禁止してくれというけれども、それらミカンや木の香りで毒性がずっと小さく。
ミカン売るな、林と森をなくせ、と同じこといても解決されるはずなく、本当の原因、イソシアネートがにおわずに隠れていることに気づかせなくてはならないのです。