変わり続ける化学物質に向き合うために5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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化合物の分子構造(分子の組み立て方)は化合物の顔の作りみたいなものです。分子構造を見ると、誰々さんの家系のヒトだからあんな性質でしょうと推測できるかのように、性質の情報が得られない化合物でおおよその性質が見当つくのです。

分子構造式は、ほんの少し見慣れると、一目見ただけで直感的にその毒性も検討できる“見た目のポイント”があります。
ざっと言えば、
〇長くつながるタイプ or 六角形につながるタイプ or 六角でないつながりのタイプ、(六角より少ない輪になっているものは毒性強いものが多い)。
〇輪が1個か複数か、(複数の方が分子は重い、毒になり易い)
〇長い繋がりでは短いか長いか、(短い方が反応は早い、軽い)
〇つながりが1本線 or 2重線、(2重線の方がやや毒性が現れる)。
〇炭素、水素以外に組み込まれている原子の種類、(塩素、臭素、フッ素、ヒ素、水銀など重金属等があれば毒性予測。リン、硫黄があればやや活性なので毒なことも体に有用なことも)。
〇酸素があるかどうか、(酸化の付き方によって毒性が変わる。特性基のところ参照)。
〇窒素があるかどうか、(危ないことが多い、特性基のところ参照、輪の中にある時も要注意)。

有機化合物構造を簡単にした構造式では、炭素に水素が付いているのは当たり前、炭素がつながっているのは当たり前、なので、炭素と裾は書き込まなくて、結びつき線曲がり角及び結びつき線の終わりには炭素がありその脇に水素が付いていることを暗黙のうちに表しています。

構造式で次に注目するところは、毒性を推定するのに最も肝心な特性基です。

特性基というのは、2個ないし数個の原子が集まった部分です。

その部分に特徴的な特性が化合物に現れます。

例えば、アルコール類にはアルコールの特性基が、アルデヒド類にはアルデヒド類の特性基が。
構造式の例を少しお目に駆けましょうか。図6-1.
表6-1に、主な特性基とその毒性を示しました。

 

runより:図は次回になりますね。