「匂いを強く感じるのは鼻の粘膜が弱っているから」は間違い
抗がん剤治療を受けている方が柔軟剤の香りがつらく感じる原因として、「鼻の粘膜が弱くなっているから」と説明をされる方もおられるようですが、それは間違いです。
そう感じる方の場合、今病室内の空気中に揮発している化学物質と、体に投与されている薬剤だけで内臓がオーバーワークを起こしており、それ以上の処理は出来ない、と訴えている状態なのです。
香りを楽しんでいるのを知っているのに「つらい」とは言えない、だから配慮を
入院患者への思いやり
今日では大変多くの方が多くの商品で合成香料の香りを楽しんでいるために、それをつらい、と感じるがん患者の方が非常に増えているようです。
ですが、わざわざお見舞いに来て下さった方に面と向かって、または個人名で投稿されているブログなどでは、匂いがつらい、とは言いづらいものです。
また、例え香りを付けて来られた方に「匂いが気になる?」と聞かれたとしても、「大丈夫、平気だよ」と答える患者が殆どなのではないでしょうか?
また、患者本人が「つらい」と感じていない場合も当然あるのですが、柔軟剤などに使用されている合成香料には、発がん性物質も含まれている可能性が非常に高い、という事を頭に置いていてください。
治そうと必死になっている方に傍から原因物質を吸わせてしまっては元も子も無いのです。
ですから、合成香料は自らシチュエーションによって使い分けて下さることが、見舞う、または付き添う相手への最大の配慮となります。
回復を望む患者に取って必要なのは、発がん性や環境ホルモン作用を持つ物質が含まれない新鮮な空気です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ご家族が、またはお知り合いの方が一日でも早く回復し、自宅に戻ることができますよう心から願っています。