-2:シックスクールについて | 化学物質過敏症 runのブログ

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・界面活性剤の危険

 「わたしは石鹸でシャンプーして「シャボン玉リンス(クエン酸)」を愛用しています。過敏症でな い友人たちにも、界面活性剤の毒性を教えると、ほぼ全員石鹸生活に切り替えました。界面 活性剤の台所洗剤をネズミの背中に塗ると、毛が抜けて二度と毛が生えてこないんだよと教え ると、自分の頭髪に配慮する人は、ほぼやめます。」

ワックスについては、使用前作業として使われる剥離剤が小さな隙間に入り込み回収されずに その溶剤が発散する危険性があることと、通常のワックスに含まれる防腐剤、有機リンを含ん だ可塑剤、製品に含まれる溶剤、レベリング剤や樹脂系の未反応物質などの有害性も検討し なければならない。

  東京都健康安全研究センターでの大貫文氏らによる樹脂ワックス3製品の分析では主要揮発成分としてジエチレングリコールモノエチルエーテル(DEGME)が検出、作業前と同じレベルに戻るのに73日も要しました。

同じ清掃で有機リン系の可塑剤の濃度を分析したところワ ックス清掃当日は濃度が前日に比べて10倍以上に上昇し、清掃前の濃度に戻るのに45日かかりました。

しっかり換気をして少なくとも数日間は子供達を立ち入らせないようにしなけれ ばなりません。

メーカーは各種学校向けワックスを開発しています、実験分析した製品は全て「シックスクール対応」の商品でした。

メーカーによって対応は異なりますが、PRTR法の対象で ない化学物質を使用する、ホルムアルデヒドなど「学校環境衛生の指針」に入っている6物質を使用しないまたは厚生労働省が指針値を定めた13物質を原料にしない、などです。しかし実際に「シックスクール対応」の製品を分析すると学校環境衛生の基準や厚生省指針値に該当す るキシレン、スチレンが検出された例もあり、日本フロアーポリシュ工業会も不純物として混ざ る可能性を認めています。

指定の科学物質以外の物質が日々開発され代用品として使用され る現状で子供たちは過敏症発症の危険に曝されています。

 結論としてワックスから子供たちを守る為には、

①出来ればワックスを止めて水ぶきなどの別の方法で床洗浄を行う。

 化学物質過敏症の子供たちはもちろん、過敏症でない子供たちにもワックスによる床洗浄をさ せない。

ワックスを掛けた後は充分な換気を行いワックスに含まれる化学物質が揮発するよう時間か けてか ら子供たちを入れる。

ある県のシックスクール対応マニュアルではワックスは天然素材のワックスを勧めています。

 但し天然素材の製品にもアレルギーの原因になる物質が含まれている場合があるので成分の確認はしっかりすべきです。防腐剤の入っていないワックスや成分を全て公開している商品がより安全な様です。

「自然素材=安全」の図式は全てのケースに当てはまるわけではありま せん。

 人は人生の8割以上の時間を室内空気を吸って暮らすと言います。

また成人では一日の飲 食物は1~2kgであるのに対して空気は15~20kg摂取します。飲食物は肝臓で解毒の関門を通って無毒化されますが、空気汚染物質は肺を通してそのまま血液に入り込みます。

空気の重要性がここにあります。今一部の敏感な人達が過敏の症状を示していますが、先ではもっと多くの人達が過敏症を示すはずです。

 現在の化学物質過敏症は20年前の花粉症だと言われています。

 子供たちが安心して成長出来るように気を配ることが今大人に求められているのではないでしょうか?子供は自ら学校を選ぶ事も変える事も出来ないのですから。

 

参考文献 文春新書  化学物質過敏症

現代人分社 シックスクールシンドローム

長野県教育委員会事務局保健厚生課

学校環境とシックスクールへの対応につい