・http://www.sick-house.biz/page029.html
シックスクールについて
「教室内の空気汚染から発生し病気や、体の不調、行動・精神の異常の総称」と定義される。
問題としては教室内のみに留まらず、樹木への殺虫剤散布、水泳プールの消毒剤、校庭のウ レタン舗装など、学校敷地内の屋内外の環境汚染の影響もシックスクール問題に含まれす。
スクールと言うと小中高等学校を考えてしまいますが、幼稚園や保育園等についても同様の問 題があります。
児童生徒がシックハウスから化学物質過敏症になってしまっても校内の環境改善に努めたり関係者が化粧、整髪料や衣類及び喫煙などに注意を払い汚染を防止する事で登校できる場合もありますが、学校側の理解が得られなかったり、本人の症状が重たい場合などは登校が出来ず、基本的人権の一つである教育を受ける権利が奪われるケースも数多くあります。
化学物質過敏症の患者さんは外見上は健常者と変わらず病人らしく見えない場合もあります。
普通の人には全く感じられない極微量の化学物質に反応してしまう為に、この病名を知らない人や教師、生徒の中には「神経質過ぎる!」とか「怠けているんだ!」とか言い出す人もあり、いわれの無い叱責やいじめに発展してしまうケースが数多くあります。
子供はシックスクールや化学物質過敏症の知識なんて持ち合わせていません、そして通う学校を自由に選んだりする事も出来ません。
大人が守ってあげなければならないのです。
1997年のG8環境大臣会合による「マイアミ宣言」では「我々は世界中の子供が環境 中の有害物の著しい脅威に直面している事を認識している」、「曝露の予防こそが子供 を環境の脅威から守る唯一かつ最も効率的な手段である事を断言する。」と宣言しまし た。
有害化学物質の脅威から子供達を守る事は、現在発症して苦しんでいる子供達だけの問題では無く、全ての子供たちの為に取り組むべき緊急課題であると言うのが共通の認識なの です。
学校教材に含まれる化学物質
大きく4つに分類される。
校舎関連
ワックス清掃が多く次いで学校の新築改築に伴うペイントや接着剤
教材関係
マジックペンが多く次いでボンド、版画用木材
人が身に付けて持ち込むもの。
化粧品、香水、タバコ、整髪料の類。
生物に障害を与えるもの。
「防虫剤、除草剤、等の農薬、芳香剤、消毒液」
について化学製品のMSDS(化学物質等安全データシート)で「有害性の要約」が分かる様に なっているべきなのです が、現状は原料の具体的な化学物質名が記載されていない事が 多く、問い合わせても「企業秘密」として公表されていないので詳しい検討が出来ない事が多い。
加えて1%未満の含有物については記載の義務が無く、私達に正確な情報 が届く事は有りません。
子供達に安全な学校を提供しようとする設計事務所の先生方、 役所の建築に携わる方々、ゼネコンの監督さんにも正しい情報は提示されないのが現 状です。
ワックス製品について。
水性、油性、樹脂(有機リン可塑剤含)、樹脂(有機リン可塑剤含まず)の4種類がある。
現在 主流は水性ワックスになっていますが、水性ワックスに切り替えれば安全になったと思ってしま う関係者が多いのが現状です。
と言うのもワックスの業界はまだ塗料の業界ほど有害化学物 質使用についての情報公開が出来ていない為、正しい情報が使用者に届いていない場合が多いからです。
法の規制も建築後に持ち込まれるワックス製品にまで及んでいないのが現状です。
水性ワックス・・・「レベリング剤関連で若干アンモニア臭がある、通常成分中で水の量が多く有 害性は比較的低 いとされている。
しかし防腐剤が含まれている。
食品添加物でない防腐剤は溶剤、界面活性剤などが使用されご く少量(ppm単位=100万分の1単位)で殺菌出来る為人 体に有害で皮膚、気管支に刺激を与える恐れがあります。