7. 検査項目
7.1 一般状態
1日2回(朝夕)、全ての動物について一般行動、中毒症状、生死等について観察し、個体別に記録した。
7.2 体重
ばく露開始時より剖検まで毎日、午前中に全動物について個体別に測定した。また、剖検時にも体重を測定した。
7.3 摂餌量
群分け日より剖検日まで毎日、摂餌量を測定し、1日の摂餌量を算出した。
7.4 帝王切開時検査
7.4.1 妊娠ラット
ばく露期間終了後、妊娠20日にエーテル麻酔下で安楽死させた後、帝王切開し、全身諸器官の肉眼的観察を行い記録した。また、妊娠黄体数(排卵数)についても調べた。
器官の保存は卵巣、子宮、膣および肉眼的異常部位(動物番号0512021については、水頭症を認めたため脳を保存した)とし、10%緩衝ホルマリン液にて固定した。
また、0512Dロットについては脳を採取し、後日検査が必要となった場合のために冷凍した状態(ドライアイス入り)で以下機関に送付し、保存した。
送付までは-70℃以下で凍結保存した。偏りを小さくするための動物の屠殺順位は、第1群の最も若い動物番号を第一番目とし、以後、次群の最も若い動物番号へと順次進め、第4群到達後は最初の群に戻る方法で実施した。
送付日:2005年9月20日
送付先:
〒467-8601
名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1
名古屋市立大学大学院医学研究科・実験病態病理学
7.4.2 胎児
着床痕数、胚・胎児死亡数(早期および後期吸収胚に分類)、生存胎児数、生存胎児性比、生存胎児体重、生存胎児外表観察(口腔内を含む)および生存胎児胎盤重量について調べた。
7.5 内臓検査および骨格検査
生存胎児の約半数について、ブアン液固定後、内臓検査を行った。
また、内臓検査に用いなかった生存胎児については、70%エタノール液固定後、骨格検査を行った(左子宮の先端から胎児を交互に内臓検査および骨格検査に使用した)。
ただし、外表観察において異常の認められた胎児については内臓検査を実施した(0512Bロットの0512047において認められた胎盤癒合については、外表観察での異常所見ではあったが胎児自体には異常を認めなかったことから通常の順序で検査に回した)。
ブアン液あるいは70%エタノール液で固定した胎児は下記施設に送付し、両検査を実施した。
送付日:2005年7月19日
:2005年8月23日
:2005年9月06日
:2005年9月20日
送付先:
〒877-0061
大分県日田市石井町3-822
化学物質評価研究機構 日田事業所