Ⅲ 試験方法
1. 保定器
保定器サイズ:3号および4号
2. 試験系
動物種: ラット
系 統: Crl:CD(SD)
性 : 雌
週 齢: 実験開始時妊娠7日
購入(使用)数: 8匹(8匹)
供給源: 日本チャールス・リバー㈱
[所在地:〒529-1633 滋賀県蒲生郡日野町下駒月735番地]
10週齢で交配を確認したCrl:CD(SD)系雌ラットを妊娠2日で入荷後、5日間の予備飼育期間に体重測定(群分け体重を含め少なくとも2回)および一般状態(1日朝夕2回)の観察を行い、妊娠7日で実験に使用した。
なお、予備飼育期間中、一般状態には異常を認めなかった。
Crl:CD(SD)系ラットは生殖発生毒性試験に一般に使用されていることから本試験に適しており、微生物学的に統御され、遺伝的に安定であり、累積データが豊富であることから選択した。
3. 動物管理
3.1 飼育条件
適切な生物学的防御がなされた環境の飼育室で動物を飼育した。
飼 育 室: 第12飼育室(検疫・馴化期間も同様に第12飼育室)
温 度: 実測値;20.5~22℃(設定範囲;22±3℃)
相対湿度: 実測値;55~62%(設定範囲;55±10%)
照明時間: 12時間(7:00~19:00)
換気回数: 15回以上/時間
飼 育: 1匹/ケージ(検疫・馴化期間中も1匹/ケージ)
ケージ(床敷)交換頻度: 2回/週
給 水 ビ ン 交 換 頻 度: 2~3回/週
3.2 収容ケージおよび床敷
プラスチック製ケージ(日本チャールス・リバー㈱、W260×L412×H195mm)を常圧蒸気殺菌して使用した。ステンレス製ケージ蓋は高圧蒸気滅菌して使用した。
床敷は高圧蒸気滅菌したベータチップ(Northeastern Products Co., NY, USA)を使用した。
床敷中の環境汚染物質については、定期的にオリエンタル酵母工業㈱にて分析を行ない問題のないことを確認した。
3.3 飼料および給餌方法
低線量照射(6kGy)オリエンタル酵母工業㈱製MF固形飼料を使用した。固形飼料はケージトップに設置したステンレス製給餌器に入れ、自由に摂取させた。
飼料中の汚染物質の分析については、オリエンタル酵母工業㈱より分析値を入手し、最大許容濃度以下であることを確認した。
3.4 飲料水および給水方法
一宮市上水道水を、透明な給水瓶を用いて動物に自由に摂取させた。給水瓶および給水栓はソフト酸化水消毒したものを用いた。
飲料水の水質分析については、定期的に㈱環境科学研究所[所在地:愛知県名古屋市北区若鶴町169番地]にて分析を行ない、当研究所で定めている水質基準に適合していることを確認した
3.5 個体識別法
検疫・馴化期間中は、ケージラベルに試験番号、仮ケージ番号、仮動物番号および動物管理責任者名を明記した。
群分け後は、ケージラベルに試験番号、ケージ番号、群番号、動物番号、実験(飼育)期間とその開始および終了年月日、試験責任者名を明記し、更に保定器に入れる群、入れない群毎に異なった色のカラーテープをそれに貼付した。
4. 群構成
コンピューターによる乱塊法により2群(4匹/群)に群分けし、群分け時の体重が各群間に統計学的な有意差のないことを確認した。
なお、群分けは実験開始予定日の前26 4日に行った。
各群の母動物の動物数および動物番号は次表の通りであった。
群 動物数 保定 動物番号
1 4 - 0511001~004
2 4 + 0511005~008