18:電波ばく露による生物学的影響に関する評価試験及び調査 | 化学物質過敏症 runのブログ

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4. 電磁波ばく露条件
ばく露群に対して、1日4時間の電磁波ばく露を3日間連続で行った(図13)。脳平均SAR7.5W/kgの電磁波をばく露した。こ

の条件下でのばく露群の全身平均SARは1.2W/kgと計算された。

偽ばく露群に対しては、ばく露群と同様な電磁波ばく露装置に入れる処置のみを行った。ケージ群のラットは電磁波ばく露装置には入れなかった。
陽性コントロールとしてのE2群は、3日連続で100μg/kg/dayの17-β-エストラジオールを皮下投与した(図13)。
ばく露群、偽ばく露群、ケージ群、E2群の四群いずれに対しても、4日目に十分な麻酔下に心臓採血と子宮切除を行い犠牲死させた。




図8 電磁波ばく露スケジュール
5. 統計学的解析
各群の子宮重量/体重比および血清中のエストラジオール値の統計学的解析はStatView-J 5.0(SAS Institute, Cary, NC)を用いて行った。
多群間の有意差はニューマン・クールス法(Newman-Keuls test)で検定した。

Ⅳ 実験結果
1. 実験結果
子宮重量/体重比、血清エストラジオール値はばく露群、偽ばく露群、ケージ群の3群間で有意差を認めなかった(図14、15)。



陽性コントロールであるE2群においてはいずれの項目についても他群と比較し有意に増加していた(図14、15)。
2. 実験データ各群の子宮重量、体重、子宮重量/体重比および血清エストラジオール値を表1~表9に示す。各群の切除子宮は図16、17の通りである。
偽ばく露群 ばく露群 E2群




図11 ラット子宮
ケージ 偽曝露 曝露 E2
図12 各群の切除されたラット子宮

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