-3:「マラチオン」の”毒性”について自ら調べないマスコミ | 化学物質過敏症 runのブログ

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ところがマルハニチロの説明が「過小評価」だと分かる。


農薬混入 回収94品目640万袋に マルハニチロ 毒性を過小評価


産経新聞 1月1日(水)4時0分配信  マルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」が製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、最も高い濃度の農薬が検出されたコロッケは、子供が8分の1個食べると吐き気などの健康被害を起こす可能性があることが31日、分かった。

アクリ社は「子供が一度に60個のコロッケを食べないと毒性が発症しない」と説明していたが、アクリ社とマルハニチロHDが同日未明に記者会見し、毒性を過小評価していたことを明らかにした。                    


◇  また、回収対象となる商品が市販用で新たに4品目あり、業務用と合わせて計94品目、少なくとも640万袋になると訂正した。

 検出されたマラチオンの最大値はコーンクリームコロッケの1万5千ppmで、国が定めた残留基準値(0・01ppm)の150万倍。会見で、両社は当初、健康被害に関する基準として「動物実験でおよそ半数が死亡する値」を基に算定していたと説明。

厚生労働省の指摘を受け「健康に影響がないと推定される1日あたりの限度量」を基準にすると、体重20キロの子供が約2・7グラム(コロッケ8分の1個)を食べれば、吐き気や腹痛などの症状が出る可能性があったという。

公表すべき健康被害の基準について、両社は厚労省や保健所に事前に確認しておらず、「知識を持ち合わせていなかった」などと釈明した。

 消費者から「異臭がする」と苦情があった20件(13都府県)の各商品は計3つの製造ラインで作られたことも判明した。

このうちマラチオンが検出された7商品9件は10月4日~11月5日のそれぞれ別の日に製造されていた。
出典:ヤフーニュース(産経新聞)
日本経済新聞も以下のように書く。


コロッケ少量で健康被害も マルハ側は過小評価 厚労省が注意喚起


2013/12/31 1 冷凍食品から農薬が検出された問題で、記者会見し謝罪するマルハニチロホールディングスの久代敏男社長(31日未明、東京都江東区)=共同 画像の拡大 冷凍食品から農薬が検出された問題で、記者会見し謝罪するマルハニチロホールディングスの久代敏男社長(31日未明、東京都江東区)=共同  マルハニチロホールディングス(HD)のグループ会社アクリフーズが群馬工場(群馬県大泉町)で製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、両社は31日未明、毒性を誤って過小評価していたと発表した。

厚生労働省から不適切と指導を受け、中毒症状が出る摂取量を訂正。

検出濃度が最も高かったコロッケの場合、子供が1個の8分の1を食べると吐き気や腹痛を起こす恐れがあるとした。

 マルハ側は農薬の検出を発表した12月29日の記者会見で、農薬の濃度が1万5千PPMと最も高かった「とろ~りコーンクリームコロッケ」について「体重20キログラムの子供が60個食べないと(中毒症状は)発症しない」と説明。「実験で投与した動物の半数が死ぬ量」を基準とし、体重1キロ当たり1グラムで計算していた。

 しかし、厚労省は30日夜、マルハ側を呼び、この基準を使うのは不適切だと指導。健康に悪影響を及ぼさないと推定される限度量(急性参照用量)を基準とするよう求めた。体重1キロ当たり2ミリグラムで計算される。

 新たな基準では、体重60キログラムの大人がこのコロッケを3分の1個食べると限度量を超え、吐き気や腹痛などを起こす恐れがある。

また、ピザでは最高濃度の2200PPMの場合、大人が半分を食べると同様の症状が出る可能性がある。

 同省の指導を受けてマルハ側は評価をやり直し、31日未明に記者会見。

最も濃度が高いコロッケは子供が8分の1個を食べると症状が出る可能性があると訂正した。

マルハニチロHDの久代敏男社長は「毒性に対する判断基準が甘かった。

消費者の皆様に大きな誤解を与えたことを深くおわびする」と陳謝した。

 同社の佐藤信行品質保証部長は「急性参照用量の知識がなかった。

事前に厚労省や県にも相談していない。完全に失念していた」と説明した。  厚労省は各自治体に対し、マルハ側が自主回収している一般消費者向け49商品と、業務用45商品のリストを提供。

自主回収が迅速に進むよう小売店などに指導するよう30日付で通知した。

リストは同省のホームページにも掲載し、対象商品は食べずに返品するよう呼びかけている。
出典:日本経済新聞 WeB刊
この記事にあるようにマルハニチロの訂正会見を受けて「最も濃度が高いコロッケは子供が8分の1個を食べると症状が出る可能性がある」というのが1月2日現在のマスコミ各社による「マラチオンの毒性」に関する説明だ。