慢性疲労症候群:痛みは免疫細胞活性化が原因か | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

http://manseihirou.blog.jp/archives/7160468.html

慢性疲労症候群:痛みは免疫細胞活性化が原因か

 名古屋大大学院医学系研究科の木山博資教授(機能組織学)らの研究グループは23日、慢性疲労症候群(CFS)患者が感じる痛みは、脳や脊髄(せきずい)内の免疫機能を担う細胞「ミクログリア」の活性化が原因の一つとなって引き起こされる可能性が高いとの研究結果を、国際科学誌電子版に発表した。
 CFSは痛みや強い疲労感が半年以上続き、睡眠障害などを引き起こすが、痛みの原因は不明だった。木山教授は「ミクログリアの活動を抑制すれば、CFS患者の痛みを和らげられる可能性がある」と治療法開発に期待している。(共同)

http://mainichi.jp/select/news/20140524k0000e040170000c.html


脳の免疫系を担うミクログリア

血液中にある白血球は,体を病気から守る免疫系の代表的な細胞 である。しかし,脳には白血球が入らないようになっている。

脳に侵入できるのは,病気やけがなどで血管が損傷したときだけで ある。

白血球の代わりに脳内で免疫防御を担っているのが,グリア細胞の一種,ミクログリアである。

 ミクログリアは通常は突起を多数伸ばして周囲の細胞に接触し, 異常がないかを監視している。

ニューロンに異常が起こると,形 を変え,ニューロンの修復を手助けするような成長因子を放出する。

また,腫瘍細胞や細菌を殺すような分子も出す。

さらには, 死んでしまったニューロンや他の脳細胞を貪食して,脳内を清掃 する役目もある。

 しかし,免疫細胞としてのミクログリアの働きは諸刃の剣でも ある。

腫瘍細胞や細菌を殺すためのサイトカインやタンパク質分 解酵素,活性酸素類は時として,正常なニューロンを殺してしまうこともある。

健康な人では,ミクログリアが必要以上に働きす ぎないように,制御する機構が働いているらしい。

http://www.nikkei-science.com/page/magazine/9601/microglia.html