ほうれん草たった40gで子どもに急性中毒リスク発生 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ほうれん草たった40gで子どもに急性中毒リスク発生
厚生労働省の残留農薬基準案撤回へ申し入れ
事務局・ジャーナリスト 植田 武智
 ネオニコチノイド系農薬の一つであるクロチアニジンの残留農薬基準値を緩和しようとしている厚生労働省に対して、2月3日、国民会議は国際環境NGO「グリーンピース」などと共同で申し入れを行いました。(下の写真)




 問題になっている残留基準の見直しでは、例えばほうれん草について、たった40g食べるだけで、子どもが急性中毒を起こしかねない基準値が設定されようとしています。
 2013年6月26日の「薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会農薬・動物用医薬品部会」で残留基準値の見直しが審議され、現在、基準値案のパブリックコメントが終了し、いつ施行されてもおかしくない状況です。
 それぞれの野菜に残留基準値ぎりぎりの農薬が含まれていた場合、年齢1~6歳の子ども(平均体重15.8㎏)が一度にどれくらい食べると、急性中毒のリスクが出てくるかを調べてみました。
 ほうれん草では一株とちょっとで、子どもに急性中毒のリスクが出てくる急性参照用量を超えます。
レタスは小玉の半分くらいの量です。

みつば(一袋)、小松菜(3株)、春菊(一袋)、セロリ(一本)にあたります。
 なぜ厚生労働省は、こんなとんでもない残留基準値案を作ってしまったのでしょうか?

 実は急性中毒予防のための摂取基準値である急性参照用量が、日本ではまだ公式には採用されていないからなのです。

アメリカやEUをはじめ諸外国では、すでに残留農薬基準の制度の中に組み込まれているので、今回のように、体重が小さい子どもや、大人でもほうれん草をたくさん食べる人たちの間で、1回でも食べると急性毒性が起こるリスクがあるとなれば、ほうれん草の残留基準値の見直しが行われます。
 2月3日の厚労省の申し入れでは、「子どもが40g食べたら急性中毒のリスクがでてくる」などの点を問いただしたところ、基準審査課の横田雅彦課長補佐と太田光恵課長補佐は「この問題は承知している。
それ以外のパブコメに寄せられた意見についても現在精査している段階で、今回の基準値改正案に関して変更が必要という科学的知見があれば対応する。

もう少し時間をほしい」という回答でした。
 まったく門前払いということでもないが、残留基準緩和を止めるということでもない。

いつまでに判断を下すというタイムリミットも定められていないため、予断を許さない状況が続いています。