その2:学校等における香料自粛に関する要望:化学物質問題市民研究会 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・記
1.以下の内容について、各自治体の教育委員会にご指導ください。その際、基準またはポスター案などの参考を例示してください。
(1)学校等で働く教員や職員等学校関係者、また児童生徒等および保護者に、強い香りの着香製品の使用を自粛するように呼びかけてください。

その際、アレルギーや喘息の児童生徒が増えていることや、学校は強い香りの香粧品をつけてくるような場所ではないことなども伝えて、特に化学物質過敏症やアレルギーなど配慮が必要な児童生徒が在籍している場合は、当該児童生徒への配慮だけを強調するのではなく、いじめなどの2次的被害が生じないようにしてください。

(2)添付資料のポスター要望案(生徒向けおよび保護者向け)4,5)をもとに「香料自粛のお願い」のポスターを作成し、学校等の校舎内、玄関、行事案内立て看板等に掲示して関係者に啓発をはかるとともに、年度初めに保護者向けポスターの内容をチラシ(ポスター縮小版)として配布してください。また、行事の案内文書に来校(園)時の注意事項として香料自粛の配慮を求める文を記載してください。

(3)児童生徒等に、現実に香料暴露による被害者がいることや、香料暴露によるさまざまな健康被害の可能性についても啓発してください。

(4)学校等や都道府県および市町村教育委員会のホームページを通じて、学校等における香料自粛について啓発してください。

(5)学校等では、芳香剤や、清掃業務において香料を含む製品を使用しないでください。

(6)教室内に香料臭が充満することがないよう、普段から空気質に配慮し、冷暖房の使用中も換気に留意するなど、毎日の換気を徹底してください。

また、児童生徒等にも、保健だより等で換気をしない場合の室内空気汚染のリスクや換気の必要性等の情報を伝えて、季節を問わず換気の励行を呼びかけてください。

(7)入学試験や部活動の大会等においても、関係者や参加者に、強い香りの着香製品等の使用を自粛するように参加案内文書等で呼びかけてください。

2.参考資料「健康的な学習環境の維持管理のために」を各学校等に改めて周知徹底してください。

また、参考資料を改訂し、建材や家具、備品だけでなく、個人使用の香料の問題性や健康影響について明記してください。

3.学校等における香料暴露と健康被害の問題について、保護者、児童、教職員へのアンケート、聞き取り調査を行ってください。
以上


【理由】
貴省は前述のパンフレットで、主な化学物質の発生源となる可能性のある日用品として芳香剤、消臭剤、洗剤等をあげて、清掃で使用する洗剤も「化学物質が発生しない、又は、発生の少ないものを選定することが必要」と明記し、また、参考資料の中の3(3)学校用備品の購入などに関する留意点や4(2)施設管理等に関する留意点で、洗剤や消臭剤も放散源となる可能性があり、備品の購入に際して注意が必要であることや、芳香剤・消臭剤は可能な限り使用しないようにすることなどを示していらっしゃいます。
しかしながら、学校の備品等では揮発性の化学物質に注意を払うよう求められていますが、現状は、児童生徒等によって様々な芳香臭が学校に持ち込まれ、それが放散源となって教室の空気が汚染され、学校における新たな化学物質による健康障害の問題が生じています。
私たちの生活環境は、洗濯洗剤・柔軟剤・石鹸・ボデイシャンプー・シャンプー・整髪料・制汗剤・汗ふきシート・化粧品・香水・アロマオイル・芳香剤・消臭剤・虫よけ剤など着香製品への香料依存が強まり、子どもも大人も日常的に香料に曝されるようになってきました6,7)。

特に柔軟剤市場はこの数年右肩上がりに伸びており、各メーカーが残香性を高めた製品を開発、製品中の香料も増量して強い香りが長く続く製品が増え、さらに最近は洗濯の際に使用する着香のみを目的とした製品まで登場しました7)。

衣類用洗剤、柔軟剤などは、香水等着香のみを目的とする製品と異なり、使用者自身が着香について無自覚となりやすく、特に注意が必要です。
現在、大勢の人たちが、香料で健康被害を受けています。

参考資料を見てください。

香料で健康影響を受けるのは化学物質過敏症の患者だけではありません。

アレルギー、喘息、偏頭痛の患者など、香料等によって症状が引き起こされる可能性のある疾患に苦しむ人は大勢います8-11)。