・自分でやる気になる
記録はまた、やる気と着想の重要な源になります。
活動レベルが症状に影響を与えるという証拠を文書で見ることは、ペーシングを続けるための刺激になります。
進展の記録は希望をもたらすことができます。CFS患者のJoWynn Johnsは彼女の記事“Living Within My Envelope”(「エンベロープ内で生活する」)の中で、両方の要因が彼女にとって重要だったと述べています。
彼女は、ちょうど身体的活動と同じぐらいに精神的労作と情動ストレスが症状を引き起こしたと認識したあとに、彼女は諸症状の原因を思い出すために記録が必要だろうと結論を出しました。
そして、彼女は書きます。
「蛍光マーカーを使った色分けは、その月の間、私がどのようにしているかを簡単に分かるようにすることができます。私はこの種の目に見えるフィードバックがやる気を起こさせていると気づきます」
現実を直視する
記録はまた、現実の直視を与えてくれて、鏡のように機能することもできます。
我々のプログラムの1人が言いました。
「記録することは疾患の現実を私に痛感させます。記録する前は、自分の時間のほとんどが約35%かそれ以下の機能性に費やされることに気づいていませんでした。現在より過去が良かったというこの誤った認識は、物事をやりすぎるきらいをもたらしたけれども、今私はそれほど欲張りではありません」
別の女性は見て分かる視覚に訴える記録管理システムを、自分のペースでやるのを助けるために使います。
彼女は毎日を評価して、色つきのシールを使ってカレンダーにその評価を記録しました。
緑色は良い日を意味します。
黄色は注意。赤色はストップを意味して、激しい諸症状で、寝るときです。
三番目の女性は、もっと責任を認めてもよかったのはどこか気づくために記録を再検討します。
「各週の終わりに、私は活動ログ(記録)に目を通して、そのページの一番下に短い概要を書きます。良い体験、自分のせいでないにもかかわらずあった症状、そして自分でコントロールできたかもしれない症状についてコメントします」
あなたの疾患を説明して、そして障害を文書で証明する
最後に、記録を医師との話し合い、そして障害請求の正当性を立証することに使うことができます。
健康の記録はあなたの機能レベルを文書化し、時間の経過による変化を示すことができます。
健康日記の実例
文書記録を使って、あなたの生活を記録する多くの方法があります。
以下に、あなたが始められるようにする2種類の健康日記があります。
その一つあるいはその両方を使うか、それともあなた自身のシステムを作ることができます。
症状ログ(Symptom Log)
「症状ログ」はCFSと繊維筋痛の人々に共通している症状のリストから成り立ちます。
このログを使うために、1日に1回以上の記入項目を作って、各記入項目に1列使います。
あなたは、次のことをするためにこのログを使うことができます:
?自分の諸症状の全体的な程度を明確にする
?どの症状が最も重要であるか決定する
?症状の毎日の変動を記録する
?症状の間の相互作用を認識する
?症状レベルの時間の経過による変化を記録する
この章の終わりの例[印刷版のみ]は、5日間なされた「症状ログ」を示します。
図表は五つの要素から成る症候群を示します。
疲労、痛み、頭にかかったもや・記憶障害、睡眠不足、そして抑鬱です。
これらの症状は少なくとも毎日の一部の間に中程度から重度のレベルにありました。
さらに、この女性は頭痛が5日間に2日ありました。
ログは、この人の症状が日中にいつも改善して、そして一般に夜に最も低かったことを示します。
例外は水曜日と木曜日で、そしてその日の午後にいつもよりいっそう活発でした。
過活動の影響は遅れて、夜まで起こりませんでした。
また、このログを使っている人は、症状の間で幾つかの関連性を観察しました。
彼女の主症状(疲労、頭にかかったもやと筋肉痛)は、ぐっすり眠った夜の次の日の朝に最も低かったです。
彼女はまた、抑鬱と他の症状の間に関連性を見ました。
彼女の抑鬱は、他の症状が午前中に軽くなったときに最も低くて、そして彼女がより強い症状を経験したときにいっそう高かったです。