第28章 自主管理者になる-2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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目標を達成する

もう一つの自主管理者のスキルは、目標を設定して、その目標を達成する能力です。

我々のプログラムで使う、目標を達成するための戦略は目標設定です。

それは、目標を一連の小さな、現実的なステップ、すなわちターゲットに変換するのを必要とします。

我々がこの用語を使うとき、ターゲットとは、あなたが現実的に、近い将来(たいてい1週間)にやり遂げると思うことができる一連の具体的な行動です。

ターゲットには二つの特徴があります。

つまり、明確(具体的で測定可能)であり、現実的(実行可能)でもあります。

次の章ではターゲットを設定するために段階的な説明をします。

自分自身を知る:内省

あなたは自分の病状について重要な情報源で、たぶん、最重要でしょう。

何が自分の症状を強めて、そして何が自分の気分を良くするかを、内省から学ぶことができます。

そして、その知識を使って、症状を悪化させることをせず、助けることをより多くすることで自分の生活の質を向上させます。

内省から学ぶ能力は、記録をつけることによって大いに高めることができます。

健康日記あるいは健康ログ(記録)をつけることはパターンを明らかにして、そして自分の行動と症状の間の関連を示すことができます。

このような記録管理は1日に数分以上かけるべきではありません。

見本のログ(記録)を含めて、ログをつけることの詳細については、第30章を見てください。

実験

試行錯誤を経て何かを見付けることは、自主管理を成功させるためのもう一つの重要なスキルです。

CFSあるいはFMを治療するための確実に効果のある薬が全くないので、あなたはたぶん、役に立つ薬が何かを見いだすために実験しなければならないでしょう。

実験はライフスタイルの変化にも適用されます。

例えば、どれくらい運動を許容することができるか、どのくらい遠くまで車を運転することができるか、あるいはどれほど長い間コンピュータで作業することができるかを決定するために試行錯誤を続けることができます。

先に述べたとおり、重度のCFSを持つ女性が、さまざまな休息のパターンを試みることによって、彼女の1日に生産的な時間を追加しました。

彼女は我々のクラスをとる前に、3時間の二つの休息を取ることを実践していましたが、その代わりに、試しに1時間あるいは2時間ごとに短い休息を取りました。

彼女はこの異なる休息スケジュールを使って、症状を増やすことなく、合計6時間の休息時間を半分の3時間に短縮しました。

他の人々は、時間帯に敏感であることによって、仕事の量と質を増やしました。

1人の女性は、精神活動をするのに最も良い時間帯が午後であったことに気づきました。彼女がその時間帯に勉強したところ、より高い理解度で、午前中の2倍の長さの読書ができました。


経験を再構成する

CFSあるいはFMを抱えてうまく生活するには、我々のすることだけではなく、我々の考えることも変える必要があります。

そこで、もう一つのスキルは精神調整をすることです。例えば、健康であったときの活動レベルと今の活動レベルとを比較して、ほんの少ししかできないことに罪悪感を持つならば、あなたは自らの期待を調整する必要があるかもしれません。

我々のプログラムの1人の女性は、カウンセラーに手伝ってもらったと報告しました。

「自分をそんなに責めるのをやめて、私が哀れでなく、無用でなく、そして弱くなかったと認めるのを手伝ってもらったけれども、私が病気に対処するのにかなり貢献していて、問題があるにもかかわらず実際にかなりやりがいのある生活を送っていました」

関連する精神調整は、独り言あるいは自分との対話を変えることです。

あなたが体験を否定的に解釈する傾向があるならば、あなたが憂鬱あるいは病気が悪化したとき、自分を励ますような、現実的な独り言を言うために、あなた自身を再教育することができます。

また、何がうまくいっているか気づくことによって、そして自分がした成果について喜ぶことによって、あなたの全体的な精神的風土を変えることもできます。

肯定的な姿勢を取ることは、問題を否定することあるいは症状を無視することを意味しませんが、途中で気を取り直すこと、そして成功したことを改善が可能であるという徴候とみなすことを伴います。

このトピックの詳細については、第31章と、我々のウェブサイトの記事“Optimism, Hope and Control”(「楽観主義、希望とコントロール」)と“Counting Your Blessings: How Gratitude Improves Your Health”(「恵まれている点に目を向ける:感謝があなたの健康を改善する)」を見てください。