6.1.5 米国医師会(AMA)
1992年、AMAは、正確で、再現性があり、よく管理された研究成果が入手可能となるまで、MCSは認定された臨床的症候群としてみなされるべきではないと述べた(American Medical Association Council on Scientific Affairs, 1992)。AMAは現在、MCSに関して見解声明をしていない。
6.1.6 カリフォルニア医師会(CMA)
1986年、カリフォルニア医師会科学委員会臨床環境医学タスクフォースは広範囲わたる文献レビューを実施し、臨床環境医学が根拠とする仮説を支持する説得力のある証拠はないこと、臨床環境医学者は低レベルの環境誘因子によって引き起こされる特定の認識可能な疾病を特定していないこと、そしてそのような定義されていない状態を診断し治療するために用いられる手法は効果的に証明されていないと報告した(California Medical Association Scientific Board Task Force on Clinical Ecology, 1986)。
6.1.7 その他の組織
MCSに関する声明を出したその他の組織には、米科学健康協議会(Orme and Benedetti, 1994)及び米国健康基金がある。
米健康基金の環境健康安全協議会によるMCSのメカニズムのレビューは次のように結論付けている。
嗅覚メカニズムが過敏状態又は症状の引き金の誘因の根底にあるという説得力ある証拠は存在しない。
MCSが大脳辺縁系燃え上がり(limbic kindling)又は時間依存の過敏化を伴うという仮説は、大脳辺縁系燃え上がり自身がメカニズムとして理解されておらず、時間依存の過敏化はメカニズムではないパターンを記述しているので、そのメカニズムを説明することができない(Ross et al, 1999)。
runより:アレ?NATROMはAMAは「多種類化学物質過敏症症候群のはっきりとしたメカニズムや原因を確立したきちんとした対照群をもちいた研究はない」と公的に述べています。
と化学物質過敏症に関する覚え書きに書いたけどニュアンスが違うぞ。
慎重論が否定論に変えられている・・・さすがNATROM。
とりあえずアメリカはこんな感じでWikipediaも相当ヒドイ内容となっています。
何故アメリカは認めないのか?という一説に企業からの圧力が強く政治家が許さないという化学物質過敏症の団体が出した文書があります。