・第12章 旅行や他の特別な行事
あなたがCFS/FMにかかっているならば、いつもと違うこと――バカンス、祝日のお祝い、あるいは夕食に人を招待することでさえ――は二重の難題を生み出します。
非ルーチン(いつもの手順でない)の行事は普段の日常生活より多くのエネルギーを必要とします。
そのため、これらの行事はあなたの症状を強めて、あなたをエネルギーエンベロープの外に引っ張り出すことができます。
それに加えて、あなたは、いつもよりもっと活動したい、あるいは他の人たちからもっと活動するように圧力をかけられているように感じるかもしれません。これはぶり返しの第二の潜在的原因です。
あなたは、どのように特別な行事を楽しみたいという願望と、体の制限とのバランスを取ることができますか?
以下に四つの戦略、サクセスストーリー、そしてプランニングツールがあります。
追加の休息を取る:行事の前・最中・あとに
おそらく、特別な行事をもっと成功させるために最もよく使われる戦略は、行事の前、最中、そしてあとに、いつもより多くの休息を取ることでしょう。
行事の前に追加の休息を取ってエネルギーを蓄えてください。行事の最中にも追加の休息を取って症状を制限してください。
そして、行事のあとは必要とされるどのような追加の休息でも十分取ってください。
追加の休息の量は変化しますが、いつもの2倍の量が典型的でしょう。
我々のグループの一人の女性が例を挙げました。
彼女は1週間のバカンスに行くつもりならば、2週間の計画を立てます。
彼女は必ず旅行の数日前と数日後に、いかなる余計な活動も引き受けないようにします。
また、彼女は必ず、非活動の時間の間に休息して、旅行の間は慎重に自分のペースで行動するようにします。戻ったあとは追加の休息を取り続けます。
もう一人が同じような戦略を報告しました。
「かなり長い時間かかりましたけど、私は旅行と車の運転が私にもたらす代償にとうとう気づきました。旅行の1週間くらい前から私は毎日の休息時間を通常の2倍にします。私はバカンスの間は休息時間をいつもより多く取り、戻ったあとも数日間それを続けます。また、2時間ごとに車を停車し、席を後ろに傾けて12~13分くらい居眠りすることで、私は車の運転の影響を減らすことに成功しました」
詳細に計画を立てる
もう一つの戦略は、特別な行事を、極めて詳細に計画することです。
旅行するつもりならば、旅行の毎日の活動の計画を立てます。
併せてあなたのエネルギーレベルが期待するほどのものでない場合の代わりの活動の計画も立てます。
病状の程度によっては、車椅子あるいは空港に備え付けの電動カートを手配するかもしれません。
家族の一大イベントに行くつもりならば、前もってそのスケジュールを聞いて、自分がどれくらい活動するか決めてからになります。
我々のプログラムの一人の女性は、旅行しているとき、計画のおかげで彼女がどのように制限内にとどまることができたか説明します。
彼女は言います。
「「安全な活動レベルの範囲内にとどまると、自分自身に言い聞かせることによって、私は旅行中にやりすぎる誘惑に抵抗するのを助けてもらいました。私は自分自身に、『私は、自分がこれをしたくて、人々が自分に圧力をかけていることを知っているけれど、これは、来る前に自分のエンベロープに入りきらないだろうと決定しました』と言い聞かせることができます」