第11章 一貫性を持たせる-2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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ストップと選択

人々が制限の外に引っ張られる行為の一つは、その時は魅力的と思う何かをする誘惑に負けることです。

このようなちょっとしたミスを避ける方法の一つは、あなたが行動に移す前にストップして、そして選択できるということに気づくことです。

我々のプログラムの一人の女性は、過活動の結果を思い出すためのカードを自分のハンドバッグに入れて持ち歩きます。

片側に「トレードオフは何ですか?」と書いてあります。反対側に「ただノーと言ってください」と書いてあるのを読みます。

(2番目のものは代わりにこう尋ねることです。「私はその結果を受け入れるのですね?」)

もう一人の女性は、自分がエンベロープの外に行ったならば、どのように感じるかを思い浮かべます。

彼女は「疲労と頭にかかったもやを想像することによって、自分の制限を超える何かをすることを未然に防いで、一瞬の欲求に対抗します」と言います。

3番目の女性は、選択肢を思い出すときに使ういくつかの言葉があると言います。

その一つは、「私はこの仕事を最後までやってクラッシュするか、あるいは自分の体の声を聞いてやめることができます」というものです。

また、前向きなことに焦点を当てて、ペーシングで獲得することをリマインダー(思い出させるもの)に使うことができます。

例えば、「制限内にとどまることによってコントロールを得ます」「ペーシングは症状を減らします」「ペーシングは生活をより安定にします」などとメモに書いて、家の中のよく目立つ場所に貼りつけます。

記録をつける

1日にわずか数分を要するだけの健康ログ(記録)をつけることは、少なくとも三つの理由で、ペーシングの一貫性を高めるのを手伝うことができます。

第一に、記録は、あなたが自分の制限をもっと明確に把握するのを手伝って、そして自分の行動と症状との間の隠れた関係を明らかにできます。

記録を使って、1日と1週間とでどれくらい安全に活動ができるか、そして遅延した影響があるかどうかを見ることができます。

また、ログによって、身体活動と同様に精神的・感情的な出来事の影響を見ることができます。

第二に、ログは、自分の行動の結果を文書化することによって、あなたが自分の行動について自ら責任を負うのを手伝うことができます。

記録を見直すことは鏡に映った自分の姿を見るようなものです。

我々のプログラムの一人が言いました。

「記録することによって、私は自分の疾患の現実を痛感します。記録する前は、自分の時間のほとんどが費やされて、約35%の機能性を下回ることに気づきませんでした。以前の私のほうがよかったというこの誤った認識のため、私は物事をやりすぎるきらいがありましたが、今はそれほど意欲的でありません」

第三に、記録は、制限内にとどまることは、症状をさらに少なくして、生活をより安定させるという面で成果をあげることをあなたに示して、あなたをやる気にさせます。

経過の記録は希望を与えてくれます。記録管理の詳細については、第30章を見てください。

自らの期待を調整する

ペーシングに成功するための多くの戦略が、新たな習慣とルーチン(いつもの手順)を身につけることを必要とし、それは同時に、いかに期待を減らしていくかに基づいています。

新たな期待を膨らませる能力は、今までとは別の考え方、特殊な受け入れをいかに身につけるかによります。

回復したCFS患者Dean Andersonが説明するように、この受け入れは「この病気の現実と、そしてたぶん今後一生、普通の人とは異なった生活を送る必要性の受け入れ」で、 諦めではありません。

一部の人々は、自身を健康な人々よりむしろ他のCFSとFMの人々と比較するほうが役立つと思っています。

受け入れはしばしば数年を要するプロセス(過程)ですが、受け入れには大きな利益があります。

一人の言葉を借りれば、「私がエンベロープを超えようとするとき何が起きるのか、そうですぶり返しです!! そのことをよく知っているのと同様に、私は今、自らの期待を下げることで自分が平穏無事でいられることが分かっています」。

受け入れの詳細については、第26章を見てください。