保土ヶ谷高校シックスクール事故の顛末記 Ⅵ | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典;化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html

・保土ヶ谷高校シックスクール事故の顛末記 Ⅵ
H.Y.(元保土ヶ谷高校教諭・保土ヶ谷高校シックスクール裁判原告)


 顛末記ⅠからⅤで、雨漏り改修工事に使用された有機溶剤が、教室に浸入し室内を長期間汚染した事故の経過を、時系列で追ってきました。

Ⅵでは、汚染物質の種類・毒性有害性・使用量を中心に事実を整理したい。

揮発性有害化合物の人体に関する危険性に関して、原告は有機溶媒の人体への健康被害についての研究者ではありません。

専門家ではなくても、コンクリート内に浸み込んだ量の多さと、多種類の揮発性有機化合物による複合汚染であることは理解できます。
 ピコ通信の読者からのご教示をいただきたく、心からお願い申し上げます。


■健康被害を引き起こした危険物質は何か=教育施設課が提出した一覧表からの考察

 2005年1月27日、教育施設課担当者が「保土ヶ谷高校北棟他防水補修工事に係る使用材料一覧表」(2004年9月13日から9月28日まで)を保土ヶ谷高校に提出した。

上記文書名には「北棟他」となっているが、西棟の防水工事に関する資料(9月28日から10月7日まで)は、全く含まれていない。

上記の報告書は、北棟音楽室・書道室・書道室前廊下部分の防水工事に使用された防水剤の限定的な報告書といえる。

 神奈川県教育委員会は、「県立学校施設整備に伴う室内化学物質対策検討委員会」を5回開催した(2005年4月27日・6月20日・7月26日・10月20日・2005年3月22日)。

検討委員会の議論の事実関係資料はもっとも重要である。

2004年9月の保土ヶ谷高校での防水工事にどんな揮発性有機化合物が使用されたかを検討する基礎資料となったものは、「1月27日付けの一覧表」(前述)のみである。

西棟防水工事に関しては、使用された有機溶剤に関する報告書は存在しない。

検討委員会は、不完全な資料を基にして委員会の議論を進めたことになる。