第7部:化学物質過敏症に関する情報収集、解析調査報告書 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

表-4.4.4(1) 化学物質過敏症等に関連する新聞報道事例の概要-1
事例
No .地域事例の概要記事No.(巻末資料) 掲載時期

1 東京都江東区
スプレー式のカビ取り剤を使ったため気管支炎などにかかったとして、江東区の主婦が、カビ取り剤製造メーカーを相手に、損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、判決は一審を取り消し、カビ取り剤使用と症状の因果関係を否定、原告側の逆転全面敗訴を言い渡した。
1 1994.7
2 東京都杉並区
不燃ゴミ中継施設の周辺住民が目や皮膚、呼吸器の痛みなど原因不明の体調不良を訴え、「杉並病」として注目された。

都は不燃ゴミ中継施設内の防腐剤塗布と同施設からの汚水放流による住民の健康被害の因果関係のみを認め、補償に応じたが、その他については認めなかった。
2~11,
13,14,
16~21,
23,31
1996.7~2002.6
3 愛知県稲沢市
自宅の内壁の塗料から放出されたホルムアルデヒドなどで化学物質過敏症になったとして、市内の公立中学教諭が建設会社と塗料製造販売会社を相手取り、慰謝料などの支払いを求めて、名古屋地裁に提訴した。
12 1998.10
4 兵庫県神戸市
自宅の防水工事をした後に足がしびれたり視力が低下したりしたのは、工事に使われた化学物質が原因だとして、神戸市内の夫婦が、建築会社など三社を相手取り、住宅の売買代金や慰謝料など損害賠償を求める訴えを神戸地裁に起こした。
15 1999.8
5 群馬県前橋市
自動洗車機から飛散した洗剤で健康を損なったとして、前橋市内で自動車の洗車場を経営する男性が、札幌市内に本社がある自動洗車機メーカーを相手取り、慰謝料を求める民事訴訟を前橋地裁に起こした。
22 2000.5
6
神奈川県大和市
家を建てた後、家族が体調を崩し始め、三人が「慢性有機リン中毒」と診断された。

業者に調べてもらうと、床下のシロアリ駆除剤や、内壁や床材の接着剤の中に揮発性有機化学物質が多用されていたことが分かった。
24 2001.12
7 -
国内で最も普及していた化学系シロアリ防除剤「クロルピリホス」の製造と使用が、相次ぐ健康被害の訴えと厚生労働省の指針値設定を受けて、メーカー団体の自主判断で中止されることになった。
25 2001.3
8 北海道旭川市
旭川市役所第二庁舎の改修で、保健婦四人がシックハウス症候群とみられる症状で病欠した。

保健婦が最初の診断書を提出してから1ヶ月後に、市が本格的な原因究明に乗り出したことに、「市の対応の遅れが被害拡大につながった」と指摘する声が多かった。
26 2001.4


表-4.4.4(2) 化学物質過敏症等に関連する新聞報道事例の概要-2
事例 No. 地域事例の概要記事 No.(巻末資料)掲載時期
9 大阪府堺市
民営化に伴う園舎建て替えのため、仮設園舎に移った市立五ヶ荘保育所の園児らが、「シックハウス症候群」とみられる症状を訴えた。

同保育所の非常勤保育士4人は全国で始めてと思われる「シックハウス症候群」による労災を認定され、その後も3人の保育士が公務災害の認定を受けた。
27,28,38 2001.6~2003.4
10 大阪府堺市
湊保育園新設園舎から建設直後に高濃度のトルエンが検出された事実を知らせず放置し、園児らがシックハウス症候群に罹ったとして、園児の父兄らが市と建設業者を相手取り、簡易裁判所に調停を申し立てた。
調停は不調に終わったため、父兄らは訴訟に踏み切ったが、その後、市及び建設会社との和解が成立した。
29,32,45,
48,50,70
2002.6~2007.1
11 大阪府吹田市
市立図書館北千里分室・北千里地区公民館の職員らにシックハウス症候群の症状が発生した。

市は、改装に使った接着剤に含まれるトルエンが原因との見方を示し、同症候群で労災認定を求めている職員5人について、早期認定を求める上申書を労働基準監督署などに提出した。
30,33 2002.6, 2002.10
12 -
消毒液のグルタルアルデヒドを吸い込むなどして皮膚炎や頭痛などを訴える医療従事者が相次ぎ、99年以降、8人が労災認定を受けていたことが分かった。

事態を重くみた厚生労働省は、空気中の管理基準濃度(0.05ppm)を初めて設定し、全国の労働局に通達し
た。
34,57 2003.1, 2005.4
13 兵庫県吉川町
町立みなぎ台小学校で、シックハウス症候群とみられる症状を訴えた女性校務員が昨年秋、体調不良を理由に異動した。

同小では四教室で国の指針値の三倍を超えるホルムアルデヒドを検出。

町教委は校内十カ所に換気扇を設置するなどしたが、その後も複数の教員が頭痛やのどの痛みを訴えている。
47 2003.11
14 -
化学物質過敏症等になった児童・生徒が教科書のインキやコーティング材料で体調が悪化するとの訴えを受け、教科書協会は「アレルギー問題特別委員会」を設け、調査研究に乗り出した。
36 2003.2
15 東京都調布市
市立調和小では、新校舎に入った子どもたちの一部が頭痛やせき、目の痛みなどを訴え、シックハウス症候群と診断された。

新校舎に移った前後に、トルエンなどが指針値を上回って検出されており、父兄の一部は学校側の対応に問題があったとして、訴訟に踏み
切ったが、その後市側と和解した。
35,51,71 2003.2~2007.2


runより:カビキラー事件や杉並病について書かれていますね。

シックスクール問題にも触れられています。