2.カテゴリー名とその内容および関連性
まず、生データを切片化して700のコードを得た。それらから107の小カテゴリー、30の中カテゴリーを導き、最終的に12の大カテゴリーとして集約した。大カテゴリーと中カテゴリーの関連を表2に示した。
次に、全てのカテゴリーの関係性を検討し、1)CS 患者の社会的現状、2)患者の病気をめぐる認知状況、3)病気の経験を通した気付き、4)
CS 患者特有の望みという関連性を導いた。(図1参照)
以下、大カテゴリーを【 】、中カテゴリーを『 』、小カテゴリーを「 」で示し、実際の記述例をイタリック体で記す。
表2 CS 患者の思い:大カテゴリーと中カテゴリーの関係
大カテゴリー(12個) 中カテゴリー(30個)
社会的認知不足周囲の理解不足
症状による対人トラブル
生きていく上での困難社会参加の制限
日常生活困難
病気に伴う経済困難
自己対処法民間療法
原因物質の排除
病気の受容患者仲間への支援
ポジティヴ・シンキング
発想の転換
回復の喜び
情緒混乱未来への不安
死の連想
社会的認知変化の実感社会変化への感謝
解決法の発見
身近な人への感謝
知識の必要性知識の探求
無知の恐さ
症状体験化学物質過敏症の症状
電磁波過敏症の症状
発症原因の振り返り化学物質過敏症発症の要因
電磁波過敏症症状の要因
病院の問題診断に関する問題
病院利用の制限
専門病院での治療
国への要望社会的要求
患者が望む医療環境
解決法の早期確立
社会への問題提起自然素材に対する疑問
人間中心主義からの脱却
runより:表2ですが考えなければいけない事と考えてはいけない事があります。
これはあくまでも患者心理を挙げているので「考えるべき事」とは別だと思ってください。