・出典:NPO法人 神奈川労災職業病センター
http://koshc.org/?page_id=15
・2013/08/21
化学物質過敏症めぐる訴訟で和解 横浜地裁
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130726/kng13072619560006-n1.htm
安全対策が講じられないまま有機溶剤を使って作業し、化学物質過敏症になったとして神奈川県茅ケ崎市の男性(44)が元勤務先の電気設備施工会社(同県綾瀬市)と取引先の半導体関連会社(同県厚木市)に約1700万円の損害賠償を求めた訴訟は26日、横浜地裁(阿部正幸裁判長)で和解が成立した。両社が合わせて和解金600万円を支払う。
原告側の代理人によると、会社側は責任はないという主張を貫いていたが、今回の和解で「責任はある程度認められたと言えるのではないか」としている。
(産経新聞2013年7月26日)
化学物質過敏症(シックハウス症候群)について
◎化学物質過敏症(シックハウス症候群)
新聞や本を開いただけで、目まいや頭痛、吐き気で苦しくなる。
誰も理解してくれないこともあって、精神的にも追い込まれる。そんな訴えを正直言って私は、最初疑って聞いていた。
ところが全く同じような症状を訴える人に何人も接する中で、間違いなくこれは病気であり、職場が原因であれば職業病とするべきであると確信した。
厚生労働省は、その病像そのものの多様性と原因が不明瞭なことを言い訳にして、この病気自体を認めようとしていない。
労災認定された事例の数も限られているし、それらも、従来の化学物質による中毒の延長線上のものだと、わざわざ報道させている。
しかし、かつての腰痛や頸肩腕障害も、脳・心臓疾患にしても、災害性の強い事例しか認めようとしなかった労働省の姿勢を闘いが変えてきたのだ。
間違いなく患者がたくさんいること、そこから出発するしかない。