2.施工時における心得
薬剤を取り扱うに際しては、別に定める施工上(工法上)の心得、「各処理法の共通する注意事項」、「表面処理を行う際、特に留意すべき注意事項」、「土壌処理を行う際、特に留意するべき注意事項」を順守すると共に、施工に際しては下記の諸事項を励行することが大切である。
(1) 一般消費者(施主、居住者等)の下記、関心時に対する回答は、印刷物(ラベル、パンフレット等)をもって行い、かつ誠意を持って説明する。
a.施工は、本人、家族またはペットについて危険性があるか否か?
b.施工した場合、どのような不都合が生じるか?
c.施主により、家具、建具(備付け家具)、壁等に物理化学的損傷が与えられないか?
d.施工の有効性は?
e.施工時問は?
f.施工に際して、近隣の所有地に立ち入る必要かあるか?
g.施工時、不快臭又は悪臭が発生するかどうか。発生する場合、その臭いは持続するか?
(2) 噴霧器は、稼動の状態にして放置せず、作業者は必ずついていること。
3.施主に対する心得
(1) 調査確認書の作成
従来「安全管理手帳」の中に、安全チェックリストとして掲載されていたが、施工現場の状況や環境等に対応する調査の必要性が,近年特に重視されるようになっている。
このため、表1に指定した「調査確認書」の作成を義務付けすることにした。
これは、しろありの防除工事により建築物の延命を図り、施主の財産を守る趣旨を十分理解してもらうと共に、施主との直接面談により、現場での状況を十分把握して安全な工事を実行するための基礎資料となるものである。
これを整備し、適切な施工を行い、施主に信頼される企業体になれば、安定した業績も達成され、防除施工事業の発展に寄与する基盤となる。
(2) 作成上の重点事項
a.この環境調査は、施主との立会いで行い、各調査項目毎に入念に調査し、押印した調査書は施主に渡す。
b.特に施工に伴って生じる、施主や居住者の健康や環境を阻害する要因がないかを重点に調査する。
c.この調査書は、施工技術を論じることではなく、施工に伴って配慮すべき諸環境の実態を把握するもので、表1の調査項目の内容を入念に調査し、記録しておく。
d.施工契約書、見積書、施工仕様書(施工図面)等は従来通りの慣例に従う。
e.施工物件に対する苦情やトラブルが発生した時には、重要書類となるので、書類保管・管理は厳重にする。保証物件に対しては有効期間内は厳重に保管する。
2.環境等に関する調査
確認事項 調査の項目 チェック 備考
隣家の接近 隣家の接近状態 有・無
隣家居住者の健康 隣家の病入等 有・無
井戸・池等 井戸・池・その他水系 有・無
庭木・植木・銘石 注意を要する植物庭石 有・無
配線・配管 配線・配管の位置 有・無
火気 火気の注意 有・無
換気 換気が必要な箇所 有・無
床下収納庫 床下収納庫の位置 有・無
runより:隣家居住者の健康 隣家の病入等有・無に注目!
化学物質過敏症の場合どう対処するかで業者の姿勢が見えます。
「基準通りだから問題無い」は最悪、薬剤を変更が誠意ある対応だと思います。