カナダ下院常任委員会報告 :リスクと価値評価:9 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・持続可能性の評価
Sustainability Evaluation
 
8.41 持続可能性の評価はPMRAによる価値の考慮に対する比較的新しい追加である。146

それは有害生物管理及び、処理される農作物の全般的な生産で提案された処理の役割に関する評価であり、次のものを含む。
 
1. 有害生物の生物学、及び生物が有害生物となる個体群レベルを含む、持続可能な生産のやり方及び総合防除との適合性及び貢献
2. リスク低下(例えば、一層低い残留性や毒性・生物濃縮性又は、有益及び他の非標的生物への影響減少のために)への潜在的貢献を含む、代わりの製品とやり方との比較
3. 抵抗性管理への貢献147
 
有効性評価
Efficacy Evaluation
 
8.42 登録者は、製品の成績及び宿主の耐性を評価するために、通常野外試験の形で有効性の研究を行わなければならない。

又これらの試験は、適切なラベルでの主張を確立するため及び、宿主又は作物に害を与えることなく、効果的で信頼できる有害生物駆除を提供するのに必要な最も少ない使用割合と頻度を決定することを可能とする。

PMRAは、その製品が登録者の主張のように働くかどうかを決定するため、及び健康と環境のリスクを最小にしながら有害生物駆除を続ける最も少ない、可能な使用割合を勧告するために使われる。
 
1.43 農業及び産業の利害関係者は、経済管理顧問委員会Economic Management Advisory Committeeを通じて、149

スケジュールを減らす努力で、この要求を大きく減らすこと又はなくすことを勧告している。150

本委員会は、このことは誤りであるだろうと感じる。有効性分析は、農薬使用及び環境と人間の健康に対して関連するリスクを最小限にすることで、価値ある補助である。
 
本委員会は、有害生物管理規制庁は、農薬登録のために完全な一組の有効性データを求め続けることを勧告する。
 
 
追加的リスクアセスメントのやり方
Additional Risk Assessment Practices
 
製剤及び汚染物質の評価
Assessments of Formulants and Contaminants
 
8.44 農薬製品の大部分の毒性データは、農薬が働くようにする成分(有効成分)のためである。製剤化剤は、有効成分以外の末端使用製品中の製剤であり、製品の大部分を作り上げていることが多い。

製剤化剤は企業秘密と見なされ、ラベルに開示しなくとも良い。

しばしば「不活性成分」とよばれる多くの製剤化剤は全く不活性でない。

一部は本当の不活性成分であるかもしれないが、製剤化剤は、毒性を持っているかもしれない溶剤や表面活性剤(石鹸)・オイルである。151

製剤化剤は農薬の安全性評価の重要な部分になり始めたばかりである。152

カナダ環境法協会及びオンタリオ家庭医大学は、PMRAが製剤化剤に関する政策の作成を完了することを提案している。

この政策は、登録農薬で製剤化剤の評価を完結することに取りかかるやり方の輪郭を描くだろう。

これらの製剤化剤は、その潜在的影響が理解されるまでその使用が許されないように評価すべきであろう。153

製剤化剤に関するPMRA政策は原稿が作られており、2000年にコメントのために発行されると思われる。154
 
8.45 汚染物質は製品中に存在するが、製剤化剤と異なり、意図的に添加されたのではない。

汚染物質は通常非常に低い濃度で発見され、このために微量汚染物質とよばれることが多い。

多くの汚染物質は何らの安全性リスク(例えば水)を与えないが、製剤化剤のように、一部のものに重大な懸念があり得る。
 
8.46 農薬中の製剤化剤及び汚染物質(微量汚染物質を含む)に関し潜在的に有毒な性質があるとすれば、本委員会はその可能性のある環境及び健康のリスクが適切に評価されていないことを懸念する。

(「有毒」成分のラベルに関する情報はカナダの一般人に情報を伝え関与させるに関する第13章を参照して下さい)。
 
本委員会は、製剤化剤は農薬ラベルに掲載されている要求を含む、「有効成分」と同一のアセスメント及び再評価・情報公開規定の対象であるべきことを勧告する。

微量汚染物質を含む汚染物質は完全に再評価すべきであり、全毒性情報は一般人に利用できるべきである。

これらの安全性評価の新側面を新しい有害生物駆除法に取り入れるべきである。