・影響を受けやすいグループを守ることに関する研究
7.7 伝統的食品中の汚染物質問題はPOPsに関する研究計画、北部汚染物質計画Northern Contaminants Program (NCP)の形成を導き、その第一段階(NCP-I)は1997年に完成した。
第二段階の5400万ドルの年間予算が財務委員会Treasury Boardから、次いで4つの省から来た。
それらはまた様々な程度に北部汚染物質計画の運営に関与している:カナダインデアン及び北部業務、カナダ保健省、カナダ漁業海洋省、カナダ環境省。
例えばカナダ環境省の健康保護部Health Protection Branch (HPB) はある種のPOPsによる危険に関して勧告し、それに伴う潜在的問題への研究に年間約100万ドルを捧げている。106
7.8 NCPの推進力は原住民が消費する伝統食に伴う汚染の危険を評価することである:この計画の第一段階は北部での汚染物質の時空にわたる分布を地図にすることであり、汚染物質が南部から来るという仮説を確認することであった。
これらの発見は伝統食の汚染について私たちの知識に重要な貢献をした。NCP-Iはとりわけ、カナダで1982年以来トキサフェンは使われていなくとも、トキサフェンはカナダ北極中の分析された全ての魚に発見された主な有機塩素であることを証明可能にした。
このことは使用が中断されている物でさえ、農薬の影響を研究する場合、全ての農薬を考慮することの重要性を証明した。
7.9 またNCP-Iの発見は極地モニタリングアセスメント計画Arctic Monitoring and Assessment Program (AMAP)による1997-1998年に発表された同じ様な極地周辺研究でも使われた。
それは2003年まで継続され、大部分の汚染物質に北部住人を曝す主な種及び、最も危険な状態にある地域と集団を突き止めることを目的とする。107
北部住人の生活で伝統食が重要であるなら、この計画の継続は必須である。
7.10 本委員会は、この計画が他の政府の後援する多くの科学プロジェクトのように、予算削減による強い打撃を受けているという一部の証言人からの提案によって不安にさせられた。
本委員会は、NCPは財源不足に取り組んでいることを理解する。
カナダ保健省の健康保護部のジョー=ローソス博士は次のように述べた:
インデアン及び北部開発省は北部の毒物に関する計画を持っている。
私たちは健康アセスメントで彼らを支援する。
私たちはその影響が長期かどうか知るためにこれらの毒物の一部について長期研究を持っている。
それで、それは本当にこの毒物に依存する。私たちはこの計画に約100万ドルの価値を与えた。
それは計画再評価削減の犠牲であり、そうするなら、その分野で行いたいと思ったほど多くしなかった。108
7.11 農薬と接触する労働者に関する研究について、カナダ保健省の健康保護部 (HPB) は、疾病防止研究センターLaboratory Centre for Disease Controlを通じて、カナダの農業共同体について農薬の潜在的影響をモニタリングしている。
また、HPBは食事に関する研究計画及び母乳に対する全国問い合わせ調査に関与しており、それは農薬を含む全範囲の潜在的に有害な物質に対するカナダ人の被ばくに関するデータを提供している。109
保健省も、毒物研究イニシアティブの下で、内分泌かく乱物質のようなある種の優先分野で計画を促進すると、本委員会に伝えた。
この省の代表は、HPBを再編する計画について本委員会に話し、健康に与えられる環境の危険を減らすために、省と部の能力を高めることの計画した、新しい環境保健戦略のための行動計画の作成を必要とする。